愛犬や愛猫のワクチン接種事情
ペットに対するワクチン接種は、飼い主にとって非常に重要な意味を持つファクターの一つです。しかし、その認識や実態は様々です。今回は、ペット保険「PS保険」を提供するペットメディカルサポート株式会社による全国的な調査結果をもとに、愛犬や愛猫のワクチン接種に関する実態とそれに対する飼い主の思いを探ります。
調査概要
この調査は2025年3月17日に実施され、対象は20〜69歳の犬や猫の飼い主1,872名から得られた有効回答数388件に基づいています。犬の飼い主190名、猫の飼い主198名からの回答が集められました。結果は以下の通りです。
ワクチン接種の頻度
調査によると、愛犬のワクチン接種を「毎年」行っている飼い主は62.1%、愛猫では35.9%という結果が出ました。犬には狂犬病ワクチンを接種する義務があるため、多くの飼い主が積極的に接種していると考えられます。特に犬の場合、2年に1回や必要時の接種を選ぶ人も一定数存在しています。
愛猫に関しては、完全室内飼いの増加により、感染リスクが低いと考える飼い主が多いため、接種頻度が犬に比べて低いと推測されます。
接種するワクチンの種類
愛犬の場合、接種するワクチンは「狂犬病ワクチン」が55.9%と多数を占める結果となりました。これは法律で定められた接種義務が影響していると考えられます。また、愛猫に多いのは「3種混合ワクチン」で、36.8%の飼い主が接種を行っています。
ワクチンの費用
ワクチン接種にかかる費用については、愛犬は「6,000円以上8,000円未満」が28.3%と最も多く、愛猫は「4,000円以上6,000円未満」が43.5%であり、全体的に愛猫の方が接種費用は抑えられていることがわかります。これは接種するワクチンの種類の違いや、選ばれる価格帯に反映されています。
飼い主の接種理由
愛犬・愛猫にワクチンを接種する理由については、犬では「病気の予防」が最も多く78.0%という結果が出ています。一方、猫も76.0%と高い割合で病気の予防を意識していることがわかります。その他、獣医師の勧めや重症化防止が続くなど、飼い主たちは愛するペットの健康を強く考えていることが示されました。
不安の声
ワクチン接種に対する飼い主の不安には「副反応」や「ワクチンの効果」が多く挙げられ、例えば犬では43.2%が副反応に不安を感じていると回答。猫でも37.9%が同様の不安を持っています。費用面に対する懸念も根強いことが、調査の結果からは浮かび上がってきます。
まとめ
愛犬や愛猫のワクチン接種は非常に大切ですが、飼い主たちが抱く不安や疑問を軽減するためには定期的に獣医師と相談し、正確な情報や安心を得ることが求められます。また、ペット保険「PS保険」では、獣医師への電話相談サービスを継続的に提供しており、飼い主がいつでも安心できるサポート体制を整えています。