新たなビル経営モデル、ラウンジ化で空室対策を実現

近年、都市部における経年ビルの空室問題は深刻なものとなっています。この課題に対し、株式会社WOOC（ウォーク）が新たに提案するビル経営モデルが注目を集めています。それが、ビルの中に“人が集うラウンジ”を作り出し、コワーキングスペースと共に活用するというアプローチです。このモデルは、2025年9月1日に開業予定の「BIZcomfort品川シーサイド」で実際に形となります。

空室対策と建物の価値向上

現在、ビジネス環境は急速に変化しており、働き方やオフィスに求められる機能も多様化しています。多くのビルは、ただオフィススペースを提供するだけでなく、利用者が“行きたくなる”魅力あふれる場所である必要があります。WOOCが提案する新モデルでは、専有部を借り上げ、共有ラウンジとコワーキングスペースを兼ね備えた空間を創出します。これにより、ビルは単なる賃貸物件から、価値が向上し、活性化する場へと変わります。

従来型モデルとの違い

従来の空室対策は、空きテナントを賃貸することで収益を上げることに主眼が置かれていました。しかし、WOOCの新しいモデルでは、空室を有効活用し、人々が集まりやすい環境を整えることが重要であると考えています。これにより、建物そのものの価値や競争力を高め、テナント誘致にもつながります。

BIZcomfort品川シーサイドの概要

「BIZcomfort品川シーサイド」は、東京都品川区に位置し、84席を備えたラウンジスペースを提供します。この施設は、フリースペース、ミーティングスペース、テレフォンブースなど多彩なエリアを整備し、快適な働き方をサポートすることを目指しています。また、Wi-Fiや各席の電源、セキュリティゲートに加え、フリードリンクやWEB会議用の個室など、必要な設備も充実しています。これにより、コワーキングスペースの利用者だけでなく、ビル内の他のテナントも気軽に利用できるような設計になっています。

不動産オーナーへのメリット

WOOCのラウンジ化モデルは、ビルオーナーに多くのメリットを提供します。設備投資や運用を自ら行うことなく、安定した賃料収入を得られる上、テナント誘致やブランド価値の向上が期待されます。ビルの中に人が集まることで、長期的には空室リスクの軽減にもつながります。

今後の展望と拡大計画

今回の「BIZcomfort品川シーサイド」を皮切りに、WOOCは他地域の高経年ビルや複合施設への展開を計画しています。この新しいビジネスモデルは、働く人々や地域の活性化にも寄与し、全国の不動産オーナーに広く提案していくことを目指しています。

働き方の変化とWOOCの役割

働き方が多様化し、フリーランスや副業を選ぶ人が増える中、WOOCは「はたらく」をもっと自由に快適にすることをコンセプトにシェアオフィス「BIZcomfort」を展開しています。これにより、どこでも働ける環境を提供し、多様なスタイルで働く人々の支援の一助となります。今後もこの働き方の変化に柔軟に対応し、様々なニーズに応えていくデザインを推進していく所存です。また、WDOCはSDGsの取り組みとしても、持続可能な働き方の実現に向けて邁進していきます。