AIが変える新たな採用の形
近年、少子高齢化や労働力不足に直面している日本において、優秀な人材の確保は企業にとって喫緊の課題となっています。そんな中、株式会社TalentXが新たに開発した「社内広報オートメーション機能」が注目されています。これは、リファラル採用サービス「MyRefer」に実装され、従業員にそれぞれパーソナライズされた情報を自動的に配信する仕組みです。
リファラル採用とは何か?
リファラル採用とは、企業の従業員が友人や知人を紹介して採用する方法です。TalentXは2015年からこのリファラル採用の重要性を啓蒙し、企業と従業員、さらに採用候補者との架け橋を築いてきました。この手法は、企業の採用率向上やエンゲージメントの強化に寄与しており、2016年には約20%の企業がリファラル採用に取り組んでいましたが、2023年にはその数が60%を超えるまでに成長しています。
新機能「社内広報オートメーション機能」
TalentXの最新機能「社内広報オートメーション機能」は、従業員一人ひとりに合った質の高い情報を届けるものです。ユーザーの関心や職種に応じて、配信内容や頻度を柔軟に設定できる点が特徴です。たとえば、営業社員には業績ランキングを、エンジニアには新着求人情報を配信し、さらに新入社員にはMyReferアプリの使い方を案内するなど、的確な情報を提供します。
実際のデータによると、適切な配信や情報の質が採用活動に好影響を及ぼすことが実証されています。月に1回未満の配信頻度の企業に比べて、週に2回以上の頻度で質の高い情報を発信している企業では、応募数が1.9倍、アプリの利用者数は約20倍に増加すると報告されています。一方で、情報が多すぎると注意を逸らす可能性があるため、質の良いコンテンツをタイムリーに届けることが重要です。
AI X Lab.の設立背景
TalentXの「AI X Lab.」は、採用の効率化と透明化を目指して設立されました。労働市場が厳しい現代、企業はますます競争が激化する中で、AIと自動化を駆使して人材獲得に取り組まなければならなくなっています。この新しい組織は、リファラル採用をはじめとするHR領域の革新を促進し、人と企業とのエンゲージメントを深めるために設立されました。
TalentXの未来
TalentXの社長、鈴木貴史氏は「AIと自動化を活用して効率的かつ効果的な採用を実現することで、HRの未来を切り開いていきたい」とコメントしています。「社内広報オートメーション機能」はその第一歩であり、今後もTalentXはAI技術を各種サービスに導入し、これまで以上にパーソンマッチを精緻化していく方針です。
このように、TalentXの取り組みは、企業が人材をより効率的に獲得できる手助けをし、リファラル採用の新たなスタンダードを築くことを目指しています。今後の展開が非常に楽しみです。