ニセコモデル、インバウンド利用者急増中！快適な移動を実現する取り組み

ニセコモデルが提供する快適な移動体験

インバウンド需要が高まる中、北海道のニセコエリアでは『ニセコモデル』が大いに注目を集めています。一般社団法人北海道ハイヤー協会、倶知安町、ニセコ町、GO株式会社などが共同で始めたこの取り組みは、観光客を効率的にサポートするためのモデルです。

2024年12月16日から運行が開始されてから約1ヶ月、乗車数は昨年度と比較して約3倍にまで増加しました。驚くべきことに、この月間の87%が海外からの旅行者です。利用国は65か国にのぼり、特にアメリカ、オーストラリア、中国からの訪問者が目立っています。これにより、ニセコエリアでの交通手段として『ニセコモデル』が確固たる地位を築きつつあるといえます。

利便性の向上

『ニセコモデル』の成功の要因は、まずは迎車平均時間の短縮です。従来、迎車までにかかっていた時間が平均11分から8分へと縮まりました。この改善は、地域の車両台数の増加と待機場所の見直し、そして乗務員同士の知識共有によって成し遂げられました。その結果、大晦日には758件もの乗車を記録し、繁忙期の平均マッチング率は83%に達しました。

倶知安町の町長、文字一志氏は「利便性向上につながっていることは非常に喜ばしい」と述べ、ニセコ町長の片山健也氏も、インバウンドの増加に伴いタクシーがつかまらないという苦情が減ってきたとコメントしています。このように、地域全体が『ニセコモデル』の恩恵を実感しているようです。

ローカルな取り組み

ニセコエリアでの成長は地元のビジネス協力によるものも大きいです。一般社団法人倶知安観光協会の会長、二川原康平氏は、JR始発に間に合うようにタクシーが来てくれるという改善を実感し、ホテルやレストランでもタクシーがつかまりやすくなったと語ります。また、北海道ハイヤー協会の平島誉久会長は、「全国でも数少ない持続可能な成功事例」として『ニセコモデル』を評価しています。

今後の展望

今後、『ニセコモデル』は2025年3月15日まで運行予定で、さらなる利用促進を図っています。しかし、朝のチェックアウトや夕食時のピークタイムには道路渋滞が発生し、営業効率に悪影響を及ぼしている点も課題として挙げられます。これに対して全体の効率をより良くするための対策を引き続き検討していく必要があります。