フォートナイトで楽しむ長崎の伝統民芸品
2024年12月24日、株式会社STUDIO NIKAが制作した新たなオンラインゲームマップ『JINJA -The Legend of Oni Kite-』が、人気オンラインゲーム「Fortnite(フォートナイト)」で公開されます。このマップでは、長崎県壱岐市の伝統的な民芸品「鬼凧」をテーマにしています。ゲームを通じて「鬼凧」の歴史や由来を学ぶことができるこのプロジェクトは、若年層に対する文化の認知を広げ、市場の活性化を目的としています。
背景にある意義
日本は古くから「ものづくり」の国として知られており、その技術力や精巧さは世界的に評価されています。しかし、経済産業省が発表したデータによれば、伝統産業は生産額や従業員数が減少し続けており、衰退の危機に直面しています。このような背景から、伝統文化を維持するためには新たなアプローチが必要とされています。
2016年に公開された映画「君の名は。」において、伝統工芸品「組紐」が作品に登場した結果、注文が200倍以上に膨れ上がった事例から、エンターテインメントの力で伝統市場をプロモーションする方法があることが確認されました。このような成功例を踏まえ、長崎県壱岐市の伝統民芸品「鬼凧」をテーマにしたゲームが制作されたのです。
ゲームの内容
『JINJA -The Legend of Oni Kite-』では、壱岐市の伝説に基づいた魅力的なストーリーが展開されます。プレイヤーは鬼払いの祭事が行われる神社を舞台に、平和が脅かされる異変に立ち向かい、鬼凧探しの旅に出かけます。このゲームを通じて、プレイヤーは壱岐の鬼伝説を楽しみながら学ぶことができます。
プロジェクトの詳細
会社概要
このプロジェクトを手がけるのは、Web・3DCG映像制作を専門とする株式会社STUDIO NIKAです。大阪市に本社を構える同社は、2022年に設立され、クリエイター支援を目的とした制作活動を展開しています。代表取締役の酒井龍太郎氏は、役者を目指しながらも、クリエイターの厳しい実情に触れ、業界の変革を誓った人物です。STUDIO NIKAは、中小企業向けのWeb制作やマーケティング、3DCG映像制作を手掛け、すべてのものづくりに関わる人々に寄り添うことを目指しています。
この新しい取り組みが成功を収め、伝統文化とエンターテインメントの架け橋となることが期待されています。