仙台弁「いずい」を活かした新たなコミュニケーションツール、「IZUIカード」の誕生

仙台弁「いずい」をコミュニケーションツールに

仙台市発の新しいプロジェクト「SENDAI IZUI & Go.」が注目されています。これは、仙台弁の「いずい」をテーマにしたコミュニケーションツール、「IZUIカード」を制作し、つながりと助け合いを促進することで、社会的孤立を解消することを目指しています。

「いずい」は、「なんだかしっくりこない」や「居心地が悪い」といった感情を表す仙台弁で、最近の日本では独居世帯の増加や孤独感を感じる人が多いことから、社会問題となっています。実際、政府の調査によると、全国の約40%の人々が何らかの形で孤独を感じているという報告もあります。

IZUIカードのコンセプト

「SENDAI IZUI & Go.」は、助け合いの文化「もちつもたれつ」を復活させることを目指しています。IZUIカードは、表面に自分の困りごとやお願いしたいことを書き、裏面に他者への希望や手伝えることを記入することで、相手との深いコミュニケーションを促進します。名刺のようなサイズのこのカードは、あらゆる年代の人々が利用可能で、特に地域のイベントや学校、サークル活動など幅広い場面で活躍します。

実際の使い方

IZUIカードの使い方はシンプルで、参加者同士でカードを交換しながら、お互いの「いずい」を理解し合う」というものです。例えば、一方が「朝起きるのが苦手」と書けば、もう一方が「電話で起こす」「一緒に朝食を食べる」等のアイディアを提供することができます。この様な実践を通じて、単なる情報交換を越えた人間関係の構築が期待されます。

社会の孤立を解消するために

社会問題となっている孤独感の解消には、こういった実践が大変重要です。IZUIカードは、特定の支援を求める人だけでなく、誰もが気軽に助け合いの声を上げられるような環境を作り出します。実際、同プロジェクトの代表である村田小栄子さん自身が、難病に苦しむ中で得た経験から、誰にでもある「ちょっとした困ったこと」に目を向け、多くの人々が共感しやすいテーマにしたことが大きな特徴です。