兵庫県北播磨地域に誕生した新たな拠点「和ははの家」
2024年7月24日、兵庫県小野市に地域初のホームホスピス「メットライフ財団支援ホームホスピス 和ははの家」がオープンしました。この施設は、メットライフ生命と日本財団の支援を受けており、高齢者が自宅にいるような感覚で安心して過ごせる空間を提供しています。
安らぎの空間を追求
「和ははの家」は、元々スーパーマーケットとして親しまれていた広い建物を改装し、地域に密着した温かみのある家庭的な雰囲気を大切にしています。京都のデザイナーによってデザインされたこの施設は、見た目にも心地よい空間が広がっています。また、入浴用リフトやトロリーといった設備が整っており、どんな方でも負担なく入浴できる環境が用意されています。
地域とのつながりを大切に
「和ははの家」では、地域住民との交流も重視されています。施設内には「いこっと」と呼ばれるコミュニティスペースが設置されており、訪問看護と訪問介護の機能も併設されています。ここではお茶を飲みながらくつろぐことができ、地域の人々とのつながりを通じて心の健康も育むことができます。さらに、地域住民が健康相談できる「暮らしの保健室」や、出張での健康アドバイス活動も行われており、地域との相互支援の場を創出しています。
誰もが安心して暮らせる地域を目指して
「和ははの家」の設立には、NPO法人和ははの小林あす香代表理事の強い思いが込められています。「病や障がいがあっても、安心して暮らせる街作り」を掲げ、訪問看護や介護のサービスを通して地域を支える取り組みが進められています。
また、未来を担う子どもたちへの「生きる学び」を伝える活動にも力を入れており、様々な世代が交流できる場所として機能することを目指しています。
重要な役割を担う地域拠点
「和ははの家」は、メットライフ財団が京野財団と連携して設立する高齢者施設の第7号目となります。このプログラムは、人生の最期を豊かに暮らすための支援を通じて、豊かな地域社会の実現を目指しています。超高齢社会や子どもたちの課題に向き合い、誰一人取り残さない持続可能な社会の構築に貢献することが期待されています。
地域の期待
小野市議会議員の小林千津子氏は、「ホームホスピス 和ははの家」の開所を喜び、「最後まで自宅で過ごしたいと考える高齢者にとって、安心して利用できる場所ができた」とコメントしています。また、地域のニーズに応えながら、介護保険を有効活用し、地域コミュニケーションを促進することで、周囲のサポートが強化されることを期待されているようです。
まとめ
「和ははの家」は、ただの高齢者施設ではなく、地域の人々が一体となって共に支え合う場としての役割を果たすことを目指しています。彼らの理念は、最後まで笑顔で、幸せに、自分らしく生きることを支えるというものであり、今後も地域社会に寄り添いながら、温かい支援を続けていくことでしょう。