少量生産で復活
2024-04-01 21:52:45

少量生産開発支援で地域のものづくりを復活させる取り組み

近年、地域のものづくりの復活が求められています。その中心となるのが、昌和プラスチック工業株式会社(千葉県茂原市)です。代表の内川毅氏は、4月1日を「夢を発信する日」とする「April Dream」に賛同し、地域の発展に貢献する新たな試みを発表しました。それが「少量生産開発支援サイトMOVA」です。

MOVAは、2015年に地域の中小製造企業が集まって設立された「房総ものづくりネットMOVA」を起源としています。この地域では、大手企業の撤退が相次ぎ、地元中小製造業者は苦境に立たされていました。そのような中、地元の製造業者が手を取り合い、自主独立のグループを結成し、情報交換や技術革新を目指しています。

MOVAの目指すところは、各社の持つ技術を融合させ、地域社会に新たな価値を提供することです。実際に、彼らは駐車時間を快適にする商品「ハンドレット」を開発し、千葉ものづくり認定を受けるなど、成果を上げています。

しかし、金型投資のハードルが高く、開発に必要な資金が足りない中小企業が多いのが現状です。この課題を解決するために、MOVAでは「少量生産開発支援サイト」を立ち上げました。これにより、開発者たちは、高額な金型を造る前に、まず3Dプリンターでプロトタイプを作成し、その後テスト販売を行うことができます。これにより、市場の反応を見ながら開発を進めることができるのです。

この支援サイトでは、数個から1000個までの生産が可能で、テストマーケティングを経て、本格的な金型製作に進むことも自由です。また、3D設計の依頼にも対応しており、製品開発を徹底的にサポートしています。

一般的に金型製作には高額な費用がかかりますが、MOVAでは外側の枠を共用化し、製品部のみを簡単に加工することで、約半額から5分の1のコストで実現しています。このような柔軟なアプローチにより、企業はリスクを軽減しながら新しい製品化の夢に挑戦できるのです。

この活動の背景には、「新たな夢にやり直しが効く製造業界を創る」という目的があります。製品化の実現も大切ですが、それ以上に失敗から学び、再度挑戦できる環境を整えることが重要です。

「April Dream」は、企業が夢を実現するためのPRプロジェクトで、昌和プラスチック工業もこの動きに参加しています。夢を発信し、地域のものづくりを支える取り組みが、さらなる発展を遂げることを期待しています。ぜひ、この革新的な試みに注目してください。

会社情報

会社名
昌和プラスチック工業株式会社
住所
千葉県茂原市中の島町946
電話番号
0475-25-0123

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