ABBと新星工業社、共同で産業用制御盤を強化
ABBモーションと株式会社新星工業社が、改めてその関係を強化するための戦略的パートナーシップを締結しました。この提携により、IEC規格に準拠した産業用制御盤の共同展開が加速します。新星工業社は、このパートナーシップにより、日本で初めてABBモーションのPanel Builder Channel Partnerとして認定されました。これは、日本国内及びグローバル市場での競争力を高めるための大きなステップです。
新星工業社は1953年に設立され、広島を拠点にする企業で、多岐にわたる産業分野に向けた制御盤の設計・製造を手掛けています。ABBの最先端のドライブ技術と、新星工業社の優れたエンジニアリング能力を結びつけることで、より安全で信頼性の高い制御盤システムを提供することが可能になります。
特に注目すべきは、UL508A認証を取得し、IEC61439規格にも対応している新星工業社の能力です。このことは、北米及び欧州の市場でも高い競争力をもたらす要素となります。両社が共同で提供する制御盤は、石油化学、鉄鋼、食品処理、データセンター、半導体工場、船舶など、幅広い用途での採用が見込まれています。
ABBモーションの事業本部長、プリティッシュ・ダラール氏は「新星工業社とのパートナーシップを通じて、日本市場での制御盤提供体制を強化することができることを嬉しく思います」と語っています。この共同作業から生まれる新しい製品やソリューションは、顧客のニーズに応えるだけでなく、業界全体をリードすることを目指しています。
一方で、株式会社新星工業社の佐々木誠社長も「ABBから日本初の認定パートナーとして選ばれたことを大変光栄に思っております。両社の技術を融合させ、新たな価値あるソリューションを市場に提供していきます」と、新たな展開への期待を寄せています。
ABBは電気・オートメーション技術のリーダーとして、持続可能な未来の実現を目指しています。エンジニアリング専門知識とデジタル専門技術を融合させることで、効率性と持続可能性を高め、企業のパフォーマンスを向上させるソリューションを提供しています。
このパートナーシップは、環境負荷の低減を目指す企業にとっても、高い価値を提供する要素となるでしょう。新星工業社は、テクノロジーの進化とともに変わりゆく市場ニーズに柔軟に対応し、自社の製品をグローバルに展開しています。両社が持つ技術力と市場戦略が分かち合われることで、日本国内市場における制御盤提供の新たな基準が確立されることが期待されます。これにより、北米や欧州など各国市場でのプレゼンスも強化され、さらなる成長の機会を得ることになるでしょう。
今後、ABBと新星工業社のコラボレーションがどのように進展し、新しい技術やサービスが市場にどのように浸透していくのか、大いに注目されます。両社のパートナーシップは、今後の産業用制御盤の未来にとって、大きな一歩を意味しています。