三菱地所が「Co-Founder Fund」に参画
三菱地所株式会社は、株式会社プライムパートナーズが設立するスタートアップスタジオ併設型のシードファンド「Co-Founder Fund」に、アンカー投資家として参加しました。この新たなファンドは、東京・丸の内に位置する「xLINK丸の内永楽ビル」に拠点を構え、事業探索やスタートアップの共同創業を促進します。これは日本のオープンイノベーションの課題に対処するための重要な取り組みです。
スタートアップスタジオとは
スタートアップスタジオは、起業家が新たなビジネスコンセプトを具現化するための理想的な環境を提供します。複数の企業の立ち上げを同時に支援することで、より効率的に新しいビジネスの創造が可能になります。このプロセスによって、多くのスタートアップが生まれるチャンスが広がります。
「Co-Founder Fund」は、事業機会の探索や検証、共同創業を支援するスタジオ機能及び、起業家予備軍を育成する客員起業家(EIR)制度を持ち、創業前や創業直後のシードステージに特化したベンチャーキャピタルファンドとして位置づけられています。
三菱地所の戦略
三菱地所は、自社の強みを生かしたビジネスモデルの革新を目指し、Co-Founder Fundに出資しています。このスタジオを通じて、同社は事業の課題に基づく新しいアイデアを発掘し、EIRによる事業検証を進めることで、次なる事業の共同創業を目指すことになります。さらに、創出された事業の将来的な買収を視野に入れ、共創を進めることで、新たな価値を創造することが期待されています。
事業の背景
プライムパートナーズは、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)「BRICKS FUND TOKYO」を共同運営しており、主にアーリーステージのスタートアップへの投資と事業支援を進めています。この新たな取り組みにより、創業前の起業家やシードステージのスタートアップにも積極的にアプローチし、オープンイノベーションを実現していく予定です。
三菱地所は、スタートアップとの連携を強化し、ビジネストランスフォーメーションを推進することで、新たな価値の創造を目指しています。これにより、新事業の探索や共同創業を進め、次世代への貢献を果たしていく計画です。
Co-Founder Fundの概要
ファンド名:Co-Founder Fund投資事業有限責任組合
ファンド規模:20~40億円を予定
1社あたり投資額:1,000万円〜2億円(フォロー出資あり)
投資ステージ:創業、プレシード、シード
ジェネラルパートナー:秦野豊、竹森大介
三菱地所のオープンイノベーション活動
三菱地所では、国内外のスタートアップやベンチャーキャピタルへの出資を通じ、オープンイノベーションの推進を図っています。また、協業や事業共創を通じ、多様なイノベーション施設を展開することで、成長領域における新たな事業機会の獲得を目指しています。特に「TMIP」(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)は、大企業とスタートアップとのコラボレーションを促進し、次世代のビジネス環境を形成するための重要なプラットフォームとなっています。
最新の活動に関する情報は、三菱地所のオープンイノベーションポータルで確認できます。新たなビジネスチャンスを創出するための基地となるこのファンドとスタジオの取り組みは、今後の日本経済に大きな影響を与えることでしょう。