「Fieldwork Club」:日本の伝統素材を探求する新たなプロジェクト
株式会社 京都研究所は、2025年秋に新しいオンライン体験型プログラム「Fieldwork Club」を開始することを発表しました。このプログラムは、日本各地の伝統的な素材や技術を、遠隔地にいるメンバーが知的好奇心を持って学び、創造性を共有することができる会員制の環境を整えています。日本の素材や職人の働く環境にアクセスできるこの機会は、世界中どこにいても参加可能です。
目的と背景:伝統素材の実用性に迫る
「Fieldwork Club」の本質的な目的は、日本の衣食住を支える素材の実用的な価値を探ることです。プログラムでは、伝統素材がどのようにして育ち、どのように収穫されているのか、またどのような技術や文化がそれを支えているのかを、メンバーが共に考え、学んでいきます。この探求のプロセスを通じて、現代のものづくりにおいて必要とされる「機能性」や「持続可能性」を再考する場となることを目指しています。
前提として、申し込み後にはオリエンテーションメールが送られ、スムーズなスタートが可能です。さらに、6ヵ月ごとに更新されるケーススタディーを通じて、日本各地の素材文化や季節に合わせ、環境に配慮したものづくりを目指します。
プログラムの流れとケーススタディー
プログラム自体は、日本文化や素材、ものづくりに関心を持つすべての人を対象としています。参加形式はオンラインを中心に自由進度で進むため、各自のペースで学びを深めることができるのが特長です。また、半年に一度の任意参加のリアルフィールドワークデーも設けられています。
初回のケーススタディーでは、「サステナブルファッション:現代における日本の伝統作業着」をテーマにし、和装作業着の生地、デザイン、機能性について多様な視点から学ぶ機会を提供します。特に重要なのは、Fieldwork Clubのメンバーが京都研究所と伝統職人とともに開発するオリジナルのワークウェアです。このプロジェクトを通じて、実際に日常的に着たくなる衣類が生まれることを目指し、使用される素材や技術が現代においてどのような実用的価値を持つのかを証明します。
実用のある素材作りの探求
プログラムでは、映像を中心にしたカリキュラムを通じて、見て感じるだけでなく、共有し、最終的には実際に使うことができる素材づくりを体験します。これにより、普段から行われる研究・実践・開発サイクルを通じて、実用性のある素材の本質に迫ることができるのです。
京都研究所は、伝統素材の研究と教育活動を通じて、日本文化を次世代に継承することに尽力しています。「Fieldwork Club」を通じて、メンバーが新しい学びを得ることで、日本の伝統的な素材や技術が持つ可能性を再発見し、未来のものづくりに活かされることを期待しています。
詳細な情報は、公式ウェブサイトやインスタグラムで随時更新されますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。参加申し込みは2025年9月から開始される予定です。