言語理解研究所が新たなソリューションDX-laeiを発表
株式会社言語理解研究所(ILU)は、2025年6月より新しいデータ構造化ソリューション「DX-laei(ディーエックス レイ)」の正式提供を開始しました。この新しいAPIは、生成AIが既存の非構造データ(PDF、Word、Excelなど)を参照できるようにし、業務効率化をもたらします。
導入の背景
近年、企業における生成AIの活用が広まりつつありますが、特に検索拡張生成(RAG)の導入においては多くの課題が未解決です。業務現場では「必要な情報へアクセスできない」や「プロンプトの知識が必要」といった運用上の障壁が存在し、これが生成AIのパフォーマンスにも影響を及ぼしています。
DX-laeiの特長
DX-laeiは、非構造データを「文書構造化」「検索クエリ生成」「アノテーション」の三つの機能によって整理し、生成AIに対して質の高いデータを提供することを目指します。このAPIは、日本語に特化し、社内の業務環境に容易に組み込むことができるため、柔軟な導入が可能です。
主な機能の紹介
1. 文書構造化API
このAPIは、AI-OCR技術を活用し、PDFやWordファイルなどの文書から情報を抽出し、高品質なテキストを生成します。意味を失わないように、形式や内容に基づいて自動的に情報を合成するため、複雑な資料でも正確なデータを提供します。
2. 検索クエリ生成API
ユーザーからの質問を基に、自然言語処理を通じて文を解析し、重要なキーワードを抽出します。これにより、生成AIが対象の文書を的確に検索するためのクエリを作成します。
3. アノテーションAPI
テキストデータの分析を行い、感情や話題のカテゴリ付け、同義語抽出を行います。これにより、RAG検索時の文書の検索精度が高まり、結果的に生成AIの回答の正確性を向上させます。
実データへの活用方法
社内ナレッジ検索
社内規定や過去の問い合わせ履歴を構造化し、社員が知りたい情報に迅速にアクセスできる環境を構築。これにより、問い合わせの際の対応が効率化されます。
マニュアルの整備
業務マニュアルを整理し、視覚的要素も含めて生成AIが理解できる形式に変換します。これにより、ユーザー自身が問題解決できる環境を整え、人的なサポートの必要性を減少させます。
制度・規約の応答精度向上
金融や行政など複雑な文書を扱う分野においても、応答の正確性を強化するための仕組みを提供し、一貫した顧客対応を可能にします。
ILUは、このように日本語とAIを融合させることによって業務の効率化や知識の活用を進める「日本語DX」の実現に向けて、DX-laeiを中核ソリューションとして位置づけています。今後もさらなる機能拡張を予定しており、企業におけるAI活用の可能性を最大限に引き出す取り組みを続けていきます。
会社情報
- - 会社名: 株式会社 言語理解研究所
- - 所在地: 徳島県徳島市中常三島町1丁目32番地1
- - 代表者: 樫地真確
- - 事業内容: 自然言語処理技術の研究開発および法人向けAPIの提供
公式ウェブサイトやサービスについての詳細やお問い合わせは、ILUのホームページをご覧ください。
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以上が株式会社言語理解研究所が提供する新しいデータ構造化ソリューション「DX-laei」に関する情報です。業務効率化や知識の活用に定評のあるこのサービスがどのように企業の現場に貢献できるのか、今後の進展に注目です。