新刊『ななちゃんは、みんなのねこ』
今西乃子による新たな絵童話『ななちゃんは、みんなのねこ』が、命の尊さを考えるきっかけを提供してくれます。この物語は、地域に住む猫たちがどのようにして人々に支えられ、愛されているのかを描いています。飼い主のいない猫たち、いわゆる「地域ねこ」という存在を通じて、私たちはその命をどのように考え、ケアしていくのかを改めて見つめ直すことができるでしょう。
地域ねことは?
「地域ねこ」は、人々からの愛情を受けながら暮らす猫たちのことです。彼らは飼われていないものの、住民たちによって世話され、コミュニティの一員として存在しています。地域ねこを大切にすることは非常に重要なことですが、その反面、責任を持つことも求められ、この物語ではその点が強調されているのです。
ななちゃんのストーリー
物語の主人公である「ななちゃん」は、地域の公園で多くの人々に見守られながら暮らしています。しかし、年を重ねたななちゃんは、ある日いつもの公園を離れ、新しい出会いを求める旅に出ます。その旅の途中で出会ったのは、一人のおじさん。心優しいおじさんは、ななちゃんの様子を見て彼女を家に引き取ることを決意しますが、そこからの物語は思いもよらぬ展開を迎えます。
絵童話としての魅力
この絵童話の魅力は、全ページにわたる色彩豊かなイラストと、読みやすい文章構成にあります。低学年の子供たちでも楽しんで読めるように配慮されており、卒業生のひろみちいとの美しい絵が、物語の温かみを一層引き立てています。
その至誠なメッセージ
本作のテーマは「命を最後まで慈しむこと」。命ある全てのものを大切にし、最後まで見守る責任感を持つことの大切さが、物語全体を通じて伝えられます。巻末には、「地域ねこ」に関する問題点やルールについてわかりやすくまとめたテキストも含まれています。この内容は、読者が地域ねこを理解し、共生するための手助けとなるでしょう。
書誌情報
この感動的な絵童話は、2025年5月30日に発売され、定価は1,320円(本体1,200円+税)です。書店やネット書店で手に入れることができ、購入リンクは
こちらで確認できます。
著者と画家の紹介
著者の今西乃子は、児童書のノンフィクションを手がけ、全国で「命の授業」を展開しています。その活動は、2024年には300を超え、多くの子供たちに命の大切さを届けています。画家のひろみちいとは、独自の視点から生み出される感情溢れる絵でさまざまな世代に感動を与えています。
今西乃子とひろみちいとのコラボレーションが生み出した『ななちゃんは、みんなのねこ』は、心warmingなストーリーを通じて、命について深く考える機会を提供してくれる一冊です。ぜひ、ご一読いただき、命に対する理解を深めてください。