小諸市での画期的な交通実験
長野県小諸市では、電動3輪カート「egg」の試験運行が始まりました。この取り組みは、新しい移動手段を提供することで、市民や観光客の利便性を高めることを目的としています。小諸市は「利便性が高く、居心地のよい、ひらかれた都市」を目指し、多極ネットワーク型コンパクトシティの拠点づくりを進めています。こうした背景の中、株式会社カクイチが公共交通を通じた地域活性化に向けて、新たに電動カートを導入したのです。
目的と背景
このスマートカート「egg」は、特に坂の多い小諸駅や市庁舎周辺地域において、市民や観光客がより快適に移動できるように設計されています。試験運行を通じて、その効果を検証し、さらにはMaaSアプリとの連携による活用法を探ることを目指しています。今後は他の地域でもこのカートを利用して、都市や観光地の交通利便性を向上させることを考えています。
実証実験の詳細
試験運行は2021年4月16日から5月29日まで行われ、金曜日と土曜日の10時から16時まで運行されます。ただし、雨天の場合は運行が中止されるため、事前確認が必要です。運行経路は小諸駅から市庁舎周辺地域を設定しており、誰でも自由に利用することが可能です。
乗車に際しては、小諸図書館や小諸駅の窓口、こもろ観光局で事前に「同乗者確認証」を記入し、乗車チケットを受け取る必要があります。一度乗車カードを取得すると、何度でも利用できるため、ぜひこの機会に体験してみてはいかがでしょうか。なお、料金は無料ですが、運行に関するアンケートへの記入をお願いされています。
スマートカート「egg」の特長
この電動カートの最大の魅力は、環境に配慮した設計です。リチウムイオンバッテリーを搭載しており、走行時のCO2排出がゼロであるため、低騒音でクリーンな移動が可能です。また、フル充電での走行距離は100km、最高速は時速20kmに設定されています。この速度であれば、ゆったりと移動しながら街並みを楽しむことができます。さらに、普通自動車免許を持っている人であれば、公道を走行することもできる親しみやすい交通手段です。
会社概要と連絡先
このプロジェクトを支えているのは、株式会社カクイチです。本社は長野県長野市にあり、様々な事業を展開しています。ハウス事業やホース事業、ミネラルウォーター事業など、多岐にわたる業務を手がけています。今回の試験運行に関してのお問い合わせは、以下の連絡先へどうぞ。
この新しい取り組みによって、小諸市がどのように進化していくか、今後の展開に期待が高まります。