子どもが孤立しない社会を目指して
子どもの孤立を解消し、安心して成長できる地域社会を築くための市民参加型オンラインプログラム「Citizenship for Children(CforC)」が始まります。これは、子どもに対する関わり方を学びたいと願う市民が集い、互いに学びあう場を提供する取り組みです。2016年にスタートしたこのプログラムは、特に10代から60代までの幅広い年齢層が参加可能で、これまでに653名が修了しました。地域や世代を超えて、多様な市民が集まり、共に成長する場が生まれています。
プログラムの目指すもの
CforCプログラムでは、専門職の育成を目的としているわけではありません。個々の市民が「子どもにどう関わるか?」という問いを探求し、地域の中に信頼できる大人や仲間が増えることを目指しています。これは、子どもたちやその背景にいる親たちにとっても、重要な支えとなるでしょう。この実践を通じて、子どもたちの孤立を防ぐ基盤を築くことが狙いです。
統計データが示す今日の課題
現在、日本の子どもたちは、様々な理由から孤立する危機にさらされています。依存しあえる大人の存在が少なくなることで、信頼関係が築きにくくなり、結果として子どもたちが社会から孤立する状態に陥ります。たとえば、都内の児童相談所では、一人のワーカーが100人以上の子どもを担当するという厳しい現実が存在し、初診を受けるまでに数ヶ月も待たされる状況が常態化しています。このような周囲の環境が、子どもの育ちに多大な影響を及ぼしているのです。
目指す社会
子どもたちが豊かに成長するためには、信頼できる他者の存在が欠かせません。傷を癒しあう仲間を作り、互いに支えあう文化を地域に根付かせることが必要です。NPO法人PIECESは、その実現に向けてこのプログラムを展開しています。多様な人々が集い、自分自身の関わり方を見つけていくことで、社会全体が健やかになっていくことを目指しています。
プログラムの具体的な特徴
- - 実践者から学ぶ: 受講者は、児童精神科医やソーシャルワーカーなどから直接学ぶ機会があり、実践的な知識を身につけることができます。
- - 自分の市民性を見つける: 資格取得を目指すのではなく、自らの問いを大切にしながら学ぶ姿勢を醸成します。
- - 実生活での実践: プロジェクトの立ち上げや日常の人間関係を育む手法を探求し、実際の生活で活かせるスキルを身につけます。
- - 全国の仲間との交流: 同じ志を持つ多様な仲間たちと意見を交わしながら、共に学び合います。
カスタマイズ可能なコンテンツ
このプログラムには、参加者が自由に選べる3つのコンテンツがあります。
1.
リフレクション: 他の参加者との対話を通じ、日々の実践を振り返る時間を持ちます。
2.
講座: 専門家の講師によるオンライン講座で、子どもに関する事例を学びます。
3.
アクションサポート: 個別にサポートを受けることができ、具体的な行動に結びつける助けとなります。
参加方法
参加を希望する方のためにオンライン説明会を開催します。
日程:
- - 9月17日(水)20:00-21:30
- - 9月25日(木)20:00-21:30
会場はZOOMで、各回定員は20名です。参加は無料で、事前の申し込みが必要です。興味がある方は、ぜひ参加を検討してみてください。
イベント情報
また、特別イベントとして、講師とのオンライン対談も予定されています。具体的な日程は以下の通りです。
このイベントでは、子どもの福祉に関心のある方々と一緒に考える機会を提供します。是非ご参加ください。
公式情報
このプログラムを運営するNPO法人PIECESは、東京都文京区に本拠地を置き、子どもたちが孤立しない地域を目指す活動を行っています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
お問い合わせ先
NPO法人PIECES広報: 佐藤
Email:
[email protected]