大日本印刷が受賞した環境配慮型「ラベル伝票」
最近、大日本印刷株式会社(DNP)が、環境配慮型の「ラベル伝票」で第7回エコプロアワードの奨励賞を受賞しました。このアワードは、環境に配慮した製品やサービスの評価を目的としたもので、多くの省庁が後援しています。
受賞に至るポイント
この「ラベル伝票」は、宅配業界に特化した製品であり、使用される量が非常に多いため、その環境へのインパクトは大きいとされています。一枚あたりのCO2削減量は微々たるものですが、導入が進むことで配送業界全体の環境負荷が軽減されることが期待されています。
DNPはまた、自社でCO2削減量を把握・分析するシステムを構築しており、これにより環境対応の効果を可視化しています。この製品は、個々の利用者に特に負担をかけることもなく、わかりやすく環境配慮が実現できる点が評価されました。
環境配慮型「ラベル伝票」の概要
DNPが2023年8月に発売を開始したこの新しいラベル伝票は、有機溶剤を使用しない剥離紙を採用しています。この取り組みにより、2025年には年間700トン以上のCO2排出を削減する見込みです。また、カーボンフットプリントを測定するシステムについても、国の認証を取得し、信頼性の高い削減データを提供できる体制が整っています。
今後の取り組み
DNPは今後、グループ内でのラベル伝票を環境配慮型に切り替えるだけでなく、他の製品ラインについても環境に配慮した製品への移行を進める計画です。
DNPの環境ビジョン
DNPは常に事業運営と地球環境の共存を考慮し、「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定しています。このビジョンでは、2050年度までに自社の温室効果ガス排出を実質ゼロにする目標を掲げています。その一環として、2024年からは配送伝票に使用されるプラスチックシートを紙に切り替える予定で、全体で約40%のGHG排出量削減を見込んでいます。
このような取り組みは、企業としての責任を果たすだけでなく、社会全体の持続可能な発展にも寄与することでしょう。環境に優しい製品が広がる中で、DNPの今後の展開に注目が集まります。