食科学部の新たな挑戦
日本女子大学(東京都文京区)は、2025年4月に新設される「食科学部」の特別招聘教授に、優れた経験を持つ2名を迎えることを発表しました。彼女たちは、宝酒造インターナショナルで活躍する有馬るね氏、そしてイタリアの食科学大学から招かれたルイーザ・トッリ教授です。この取り組みは、グローバルな視点で「食」のに関する知識を深め、未来の食環境を切り拓くためのものです。
食科学部は、日本女子大学が1948年に設立した家政学部食物学科を母体とし、約5,900名の卒業生を有する伝統ある学科です。今後は、食品学・栄養学・調理学の3本の柱に基づく専門的な教育を提供しつつ、「食」を科学的かつ社会学的な視点から学ぶ機会を拡充させます。
教授陣の紹介
有馬るね氏は、日本女子大学の卒業生であり、海外での日本食材のプロモーションに従事してきました。彼女は、「食」に関連する教育だけでなく、ビジネスの視点からも学生に貴重な経験を提供することを目指しています。「食のグローバルビジネスにおいて、どう日本の食材や文化を広めていくか」という観点で、自身の経験を基にした具体的な言及が期待されます。
一方、ルイーザ・トッリ教授は、イタリアからの招待教授であり、持続可能な食品開発や感覚特性についての豊富な知識を持っています。彼女の教育哲学は、学生に対して批判的思考能力と実践的スキルを育むことに重きを置いており、国際的な食品問題への対処能力を高めるための指導を行う考えです。
新学部の特徴
「食科学部」は、「食科学科」と「栄養学科」の2学科で構成されています。「食科学科」では、生活者の視点を重視しながら、科学的に「食」を学ぶことに焦点を当てています。また、「栄養学科」では、健康問題に寄与する管理栄養士の育成を目指すなど、広範な教育プログラムを提供します。
この新たな学部の設立は、食が持つ様々な側面を学び、さまざまな環境下でそれを応用する能力を養うことにつながります。国際的な視野で「食」の課題に取り組むための特別な環境を提供することを意識し、少人数制での丁寧な指導にも力を入れています。
今後の展望
今後、有馬るね氏やルイーザ・トッリ教授の活動内容については、詳細が決まり次第、日本女子大学のホームページで発表される予定です。新設される「食科学部」は、「食」の未来を切り拓く重要な役割を果たすことでしょう。
日本女子大学が150年を超える歴史を有する中で、時代のニーズに応じた教育プログラムを提供する姿勢は、未来の食文化を今後も支えていくことでしょう。