冬を守る新挑戦
2023-12-04 11:00:02
POW JAPANによるサステナブル・リゾート・アライアンス、冬を守る新しい挑戦
POW JAPANの新たな取り組み
気候変動が深刻化する中、冬を愛する人々や観光地が囚われている現状を受け、環境団体POW JAPANは新たに「サステナブル・リゾート・アライアンス」を発表しました。このアライアンスは、スキー場とスノーボーダーが手を取り合い、持続可能な冬の環境を目指すための新しいプラットフォームです。
スキー場と気候変動の現状
日本の観光産業を支えてきたスキー場は、近年の気候変動によって雪不足や気温の上昇に悩まされています。1990年代の平均積雪量を基準にした場合、今世紀末には積雪量が30〜70%も減少すると予想されています。これにより、スキー場の運営に直接的な影響が及ぶことが懸念されています。
長野県白馬村では2050年までに「ゼロカーボンシティ」を実現するための取り組みを行い、観光産業全体がこのミッションに賛同し始めています。スキーヤーやスノーボーダーの中でも、持続可能なスキー場を利用したいという声が高まり、91.5%が積極的な取り組みを支援したいと回答しています。
POW JAPANのビジョン
POW JAPANが目指すのは、脱炭素化や再生可能エネルギーの導入を通じて、スキー場の持続可能性を高めることです。 経営者たちが脱炭素化のために何をすべきかわからないという困難の声を受けて、専門家とのネットワークを活用し、ガイドライン作成や情報共有の場を設けることが重要だと考えています。
このアライアンスの設立は、国のエネルギー政策に影響を及ぼすことを目標に掲げており、特に2023-24シーズン以降の情報収集と活動が重視されています。
サステナブル・リゾート・アライアンスの具体的な活動
アライアンスは、スキー場の運営者とスキーヤーを結びつけるプラットフォームとして機能します。具体的には、スキー場経営に関する知見を持つ専門家を集め、脱炭素化のサポートを実施する方針です。また、加盟スキー場のプロモーションや啓発イベントなども予定されています。
さらに、一般のスキーヤーとボーダーに対して自身が愛するスキー場の環境に配慮した取り組みを支持するキャンペーンも開始します。2023年12月7日から2月29日まで実施されるこのキャンペーンでは、スキー場選びを通じてサステナブルな活動を促進することが狙いです。
16箇所がすでに加盟、さらなる広がりを
すでに16箇所のスキー場がこのアライアンスに加盟しています。参加しているスキー場は北海道から長野県、福井県にわたります。加盟スキー場は、サステナビリティを経営の優先事項に置くことを求められ、地域の住民や訪れる人々の協力を得ることも大切です。
参加スキー場は、環境への配慮だけでなく、地域経済の活性化にも貢献することを目指しています。今後も参加を希望するスキー場は増えていくことでしょう。
未来の雪山とアライアンスの意義
POW JAPANによるこのアライアンスは、単なる環境保護の枠を超え、次世代のために持続可能な冬のスポーツ文化を形成する意義を持っています。気候変動への対策が急務となる中、スキーヤー、スノーボーダー、そしてスキー場が一丸となって歩むこの旅に、多くの人々が参加し、不可能を可能にする一助となることが期待されます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人Protect Our Winters Japan
- 住所
- 長野県大町市平20022番
- 電話番号
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