保育士版ふるさとワーキングホリデー、気仙沼で始動
認定NPO法人Cloud JAPANが新たに提供を開始する『保育士版ふるさとワーキングホリデー』(以下『保育ワーホリ』)が、2024年7月よりスタートします。このプログラムは、保育士をはじめた潜在保育士や保育学生を主な対象とし、地方における保育業務に参加しながら、優れた子育て支援の活動を視察する機会を提供します。目的は、参加者の主観的ウェル・ビーイングを向上させることです。
新プランの目的と背景
Cloud JAPANがこの新プランを設けた狙いは、特に都市部で勤務する保育士たちの疲弊感を打破することにあります。都市での保育業務は多忙で厳しいことが多く、自らの理想的な保育スタイルを見出す時間が限られています。このような背景から、保育士が地方の豊かな環境の中で保育に関わることで、キャリアの選択肢を広げる機会を提供することが期待されています。
昨年行われた試験的な保育ワーホリには全国から14名の参加者が集まり、そのうち2名が移住の決断を下しました。
プランの概要
プラン名: 保育士版ふるさとワーキングホリデー
プラン料金: 一般10,000円、保育学生5,000円
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申し込み期間: 2024年7月から2025年2月(翌年の継続未定)
本プランは『けせんぬま子育てコレクティブインパクトプラットフォーム”コソダテノミカタ”』との連携事業である点が特徴です。多様な活動先とともに、地方のさまざまな子育て支援の実態を学ぶことができます。滞在内容は、首都圏の保育士のニーズに基づいて最適化されており、利用しやすいプランが整えられています。
申込方法と現在の応募状況
新プランの申し込みは、指定のサービスURLから簡単に行うことができます。申し込み期間は2024年7月から2025年2月までで、事前に利用条件や注意事項を確認してください。現在、すでに4名の申込者があり、最初の参加者は7月27日から活動を開始する予定です。取材希望の際は、参加者の許可を受けて日程調整が必要ですので、早めにご連絡ください。
今後の展望
Cloud JAPANは、この保育ワーホリを通じて気仙沼地域の豊かな保育環境を可能にすることを目指しています。参加者のみならず、地域にとっても有意義なサービスを提供する取り組みを続けていく考えです。
担当者の声
保育ワーホリ担当の政岡香凜は、東京で保育士として勤務する中で保育ワーホリと出会ったと語ります。「自分の理想とする保育を探求する中で、新たな一歩を踏み出すきっかけになりました。気仙沼での保育体験や人との出会いを通じて、自分自身の軸に気づくことができたんです。今年度は元参加者や移住者、保育者と共に、参加者の保育観を深めるサポートを行い、自分らしく働ける保育士を増やしたいと思っています。」と述べています。