KEIPE株式会社がウィズダイバーシティに参加
山梨県甲府市に位置するKEIPE株式会社が、2024年7月1日よりウィズダイバーシティ有限責任事業組合(LLP)に新たに参加することが発表されました。これにより、KEIPEは共同で障害者の雇用創出を促進し、地域社会に貢献する新たな一歩を踏み出します。
ウィズダイバーシティとは
ウィズダイバーシティは、障害者の雇用を拡大したいと考える中小企業と、障害者雇用に関する知識を持つ福祉団体が協力する場として設けられたLLPです。本事業は、2019年に東京都の国家戦略特区の枠内で設立され、グループでの障害者雇用率算定が可能となる特例を受けて、各企業が協力し合える仕組みを提供しています。
特別な法律の適用により、2023年にはこの特例が全国に広がりました。現在、14社が参加し、障害者の実雇用率を通算し合いながら、企業間の壁を越えて雇用を創出しています。KEIPEの参加によって、山梨県でも障害者雇用の裾野が広がります。
KEIPEの新しい業務ラインナップ
KEIPEが加わることで、ウィズダイバーシティの業務内容は驚くほど多様化しています。新たに、山梨県産フルーツ、IT関連の業務、物流・製造業務などがラインナップに加わり、全体で60種類以上の業務を提供することが可能になりました。
特に注目すべきは、山梨県産フルーツの取り扱いです。KEIPEでは「シャインマスカット」や美味しい桃などを丁寧に梱包し、地域の特産品を全国に届けています。これらのフルーツはお中元やお歳暮としても扱われており、地域の魅力を発信する一環となっています。
また、KEIPEはスープレストラン「MARLU SOUP」を運営しており、そこで提供されるスープは冷凍配送されるなど、新しい食文化を地域に根付かせる活動も行っています。さらに、古道具の再生販売やIT関連業務の拡大も進めることで、障害者が高いスキルを評価される環境を整えています。
障害者雇用の社会的意義
KEIPEは、「誰もがそこに居ていい社会」を目指して、障害者が持つ力を最大限活かす様々な事業を展開しています。代表の赤池侑馬氏は、障害者の就労支援事業を通じて地域社会の課題を解決したいという熱い思いから、KEIPEを設立しました。
日本全体で障害者の実雇用率が求められている中、KEIPEは地域企業との連携を深めることで、効果的な雇用の創出を目指しています。今回のウィズダイバーシティへの参加は、その目標達成に向けた重要なステップと位置づけられています。
未来への展望
「私たちの目指す社会は、全ての障害者がプロフェッショナルであることです」と赤池氏は語ります。KEIPEの参加により、ウィズダイバーシティが掲げる「多様なキャリア形成」の実現に寄与し、更なる雇用の拡大とサービスの多様化に貢献することが期待されています。
障害者雇用の新たな道を開くために、KEIPEは今後も地域の企業や団体と協力し、持続可能で豊かな社会を育む重要な役割を果たしていくことでしょう。
KEIPEについて
設立:2017年10月所在地:山梨県甲府市丸の内1丁目15-2
企業理念:「全ての障害者がプロフェッショナルである社会」
事業内容:障害者就労継続支援、飲食事業、古道具の販売など
公式サイト:
KEIPE公式サイト