ヘティヒ・グループが新たにベトナム市場へ進出した意義とは

2025年1月、ヘティヒ・グループの新たな挑戦として、「ヘティヒ・ベトナム」が誕生しました。この新会社は、家具金物業界でのリーダーであるヘティヒとFGVの共同設立によるもので、特にベトナム市場に特化したカスタマイズソリューションを提供することに焦点を当てています。新規拠点の設立は、両社が持続可能な成長と市場での価値創造を推進するための重要なステップです。

ヘティヒ・ベトナムの設立式典

写真左から、マティアス・ベルトル（ヘティヒ・ベトナム支社長）、ヤナ・シェーンフェルト（ヘティヒ・グループCEO）、アンドレア・カッソーニ（FGV営業部長）、タン・ファム（ヘティヒ・ベトナム副支社長）

ベトナム市場への強化戦略

ヘティヒ・ベトナムの設立は、急成長を続けるベトナムの家具市場への戦略的な投資を意味しています。CEOのヤナ・シェーンフェルト氏は、新会社が市場に製品を提供するだけでなく、ドイツやイタリアの技術革新と経験を地域に還元する意向を示しています。ヘティヒ・ベトナムは、地元のパートナーシップを強化しつつ、全国規模での販売チャネルの拡大を目指すとのことです。

世界品質とローカルアプローチの融合

ヘティヒとFGVの協力は、双方の強みを生かした製品ポートフォリオの展開に寄与します。マティアス・ベルトルは、「ベトナム市場での成功の鍵は、高品質な製品とイノベーションにあり、現地のディーラーとの協力によって販売網を強化することだ」と語っています。つまり、地域のニーズに応じた製品を提供することで、消費者の生活の質を高めることが狙いです。

新しい製品ラインとして、ゼンシスブラックのワンタッチヒンジやクアドロの木製引き出しレール、アバンテックユーの引き出しシステムなどがすでに計画されています。これらの製品は、地域市場の嗜好に合わせたデザインを施し、機能性にも優れていることが特徴です。

ヘティヒ・ベトナムの目指す展望

ヘティヒ・ベトナムは、現地のマーケットに特化したアプローチを展開し、持続可能な製品ソリューションを提供する意欲に満ちています。また、同社は、家具用金物の市場で「メイド・イン・イタリー」の高品質とデザインを兼ね備えた製品を提供するFGVとの協力を通じて、さらなる成長を計画しています。

拠点はホーチミン市に位置し、地域の顧客との直接的な接点を持ちながら、柔軟なサービスを提供していく予定です。ヘティヒの企業理念、「It's all in Hettich」に基づき、顧客のニーズに応じた高付加価値の提供を目指します。