教育支援の新たな取り組み、山形市のマイスクール寄附制度を紹介

教育支援の新潮流「やまがた・マイスクール応援寄附」制度

山形市では教育支援に新たな風を吹き込む「やまがた・マイスクール応援寄附」制度を令和7年度（2025年度）からスタートします。これは、卒業生や地域企業が自分の母校を直接指定して寄附ができる新しい仕組みです。

この制度は、地域内での教育活動を支援してきたこれまでの取り組みをさらに進化させ、「地元を離れたが母校を応援したい」、「自分の子どもや地域の子どもたちにより良い学びの場を提供したい」といった思いを形にするものです。多くの人々の寄附によって、教育環境の充実や特色ある学校づくりが促進されています。

寄附金の利用目的

集まった寄附金は、指定した学校の教育環境向上や特色ある活動の実現に役立てられます。具体的には、学校イベントへのアーティストの招聘や校内環境の整備、ICT機器の充実など、幅広く活用されています。従来の学校予算では手が届きにくかった部分に投資され、教育の質を高める重要な要素となっています。

ウェブ受付の利便性向上

寄附を希望する方々が、住んでいる場所に関わらず簡単に寄附できるよう、ウェブを利用した受付を導入しました。この試みは、特に市外や県外に住む卒業生から大きな反響を呼びました。令和7年の限定期間中、多くの寄附が集まり、これを受けて通年受付ができるようになりました。

ウェブ受付では、寄附の申し込みから決済までがオンラインで完結し、手続きの利便性が大幅に向上しました。このようにして、山形市は卒業生や地域の人々が気軽に母校を支援できる環境を整えることに成功しました。

「やまがた・マイスクール応援寄附」制度の詳細

寄附を希望する場合、ウェブサイトから簡単に申し込むことができます。寄附金額は2,000円以上で、個人や企業、団体いずれでも寄附が可能です。寄附が可能な学校は、市立の小・中学校であり、卒業生や地域の企業がその主な寄附者とされています。

寄附の使い道は、学校のニーズに基づき教育委員会と協議の上で決定され、寄附が適正に利用されることが確認されます。また、寄附者には返礼品は用意されていませんが、感謝の意を込めたお礼状が送られます。寄附者は寄附金控除の対象になり、行政としても地域支援の一環としています。