エコマークの新しい取り組み
公益財団法人日本環境協会が運営するエコマークが、2025年1月1日から新たに「清掃用資材」の認定を開始します。この新しい基準は、ビルメンテナンス業界の環境負荷を軽減するための重要な一歩です。
新認定基準の背景
近年、ビルメンテナンス業界では環境問題への意識が高まっています。特に、環境物品調達の法律(グリーン購入法)に基づく清掃業務の指定や廃棄物の適正処理に関するガイドラインが策定されるなど、環境への取り組みが進行中です。これに対して、エコマークは2021年に「清掃サービス」の認定基準を制定し、認定事業者を増加させてきました。しかし、清掃に携わる薬剤や用具そのものの環境対応がまだ不十分な状況でした。
「清掃用資材」認定基準について
今回策定された「清掃用資材」の基準は、主に二つのカテゴリーから成り立っています。
- - 清掃用薬剤: 床維持剤や業務用洗剤など。
- - 清掃用具: モップやバケツなど31種類。
この認定基準は、使用管理者や清掃作業員、施設利用者に配慮しながら環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。具体的には、GHS分類に基づく有害性評価や、手洗い用洗剤の原料の持続可能性を考慮した基準が設けられています。また、清掃用具に関しても、基準の整備が進んでおり、金属材料を使用した製品の配合率や、資源循環に配慮した設計が求められます。
予想される効果
新基準の導入により、清掃業界全体で環境意識がさらに高まることが期待されます。エコマーク認定を受けた商品は、環境に負荷をかけにくいとされ、消費者は安心して利用できるようになるでしょう。また、認定を受ける事業者が清掃用資材のエコマーク商品を積極的に活用することで、業界全体のエコ意識が根付いていくことが期待されます。
認定基準の詳細と申込方法
この新しい認定基準については、エコマークの公式ウェブサイトで詳しい情報が提供されています。興味のある事業者は、申込ページを参照し、認定を受けるための手続きを行うことができます。
まとめ
エコマークの「清掃用資材」に関する新認定基準は、持続可能な社会の実現に向けた重要な施策です。業界全体で環境に対する取り組みを強化することで、より良い未来を築いていくことができるでしょう。消費者としても、エコマークを意識した商品選びをすることで、持続可能な社会の形成に寄与できます。この新基準が、清掃業界のさらなる発展に繋がることを期待しています。