フェイガー、ベトナム進出
2024-08-09 08:49:48

株式会社フェイガーがベトナムに現地法人を設立し農業の脱炭素化を推進

株式会社フェイガーがベトナムに現地法人設立



2024年7月、株式会社フェイガーは、ベトナム当局の承認を受け、現地法人であるFaeger Vietnam Co. Ltd.(現地登録名:CÔNG TY TNHH FAEGER VIETNAM)を設立しました。ベトナムは農業大国であり、国内総生産(GDP)の10%以上を農業が占め、就農人口は約5割にも達します。しかし、同国の農業は環境問題にも直面しています。メタンガスの排出や水不足などの課題は深刻であり、これに対する取り組みが急務です。

ベトナムの農業環境課題と取り組み



ベトナム政府は、「メコンデルタでの100万haの低メタン水田プロジェクト」など、環境課題の解決に向けたプロジェクトを進めていますが、全国に広がる農地や農家の数は膨大で、国内だけの対策では限界があります。このような状況下で、株式会社フェイガーは現地法人を設立し、 ベトナム当局や企業と協力しながら課題解決に取り組む姿勢を明確にしました。

提携と実証実験の進展



すでに、株式会社フェイガーはベトナム国営農業機関NAECと、ベトナム全土での水田プロジェクトに向けて覚書(MOU)を締結しました。また、ベトナム最大の米卸業者であるAngimex社や肥料メーカーのNAUY CORP社とも協業のためのMOUを締結し、メコンデルタ地域において50万haに及ぶ水田プロジェクトの実施に向けた準備を始めています。これにより、地域の農業の持続可能性を高めることを目指しています。

実証実験の取り組み



株式会社フェイガーはINNO-AGRI社との共同で、Kieng Giang地域で実証実験を進めています。この実証実験では、潅漑水田における節水(AWD: Alternate Wetting and Drying)技術を利用し、温室効果ガスの削減と農業者の所得向上を目指します。2030年までに100万haの水田を対象に取り組むという目標を掲げ、多岐にわたる専門家を揃えて全工程を支援する体制を構築しています。

株式会社フェイガーの基本情報



株式会社フェイガーは、2022年7月に設立されたスタートアップで、農業由来のカーボンクレジット生成に取り組んでいます。農業者に対する脱炭素の支援を行うため、長期中干しやバイオ炭施用などの手法を用いて、カーボンクレジットの収益化を目指しています。2023年度には、14都道府県で約1,600haの生産者と連携し、2024年度にはさらに39の都道府県で35,000ha以上の取り組みを予定しています。

加えて、株式会社フェイガーは海外でもJCM案件を組成し、東南アジア地域における脱炭素農業の促進にも力を入れています。メコンデルタ地域を中心に、ベトナム全土でのプロジェクトを進め、アジア地区全体のカーボンニュートラルの実現に貢献したいと考えています。

会社概要と今後の展望



会社の代表取締役は石崎貴紘氏で、東京・港区南青山に本社を構えています。フェイガーでは、脱炭素をテーマにした活動の拡大に向けて新メンバーを募集中です。農業と環境保護に興味のある方々の参加を歓迎しています。詳しい情報は公式ウェブサイトやSNSで確認できます。

公式ウェブサイト: フェイガー公式サイト

お問合せ(生産者様向け): お問い合わせ

お問合せ(企業様向け): お問い合わせ

これからの株式会社フェイガーの取り組みが、ベトナムの農業の脱炭素化を進め、地球規模の環境問題解決に寄与することが期待されます。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
株式会社フェイガー
住所
東京都港区南青山2-2-15 WIN青山531
電話番号
03-6824-0769

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。