河村電器産業とシュナイダーエレクトリックが共同開発した新型データセンターラック
河村電器産業とシュナイダーエレクトリックが共同開発した新たなデータセンターラック
河村電器産業株式会社と世界的エネルギー管理企業シュナイダーエレクトリックが協力して、大規模なデータセンター向けに革新的なカスタマイズラックを開発しました。この共同開発によって、サーバー周りのインフラ整備がより簡単、迅速、かつ柔軟に行えるようになります。販売は2023年12月11日からスタートし、データセンター運営を支援する新たなソリューションが提供されます。
背景とこれまでの協業
両社は2015年からデータセンターやサーバールーム向けに協力し、製品の相互利用を進めてきました。シュナイダーエレクトリックの無停電電源装置(UPS)や河村電器産業の分電盤を組み合わせたソリューションを顧客に提供し、着実に評価を得てきたのです。特にシュナイダーが誇る「Symmetraシリーズ」や「Smart-UPSシリーズ」は、河村の技術と融合することで、より高い性能を発揮しています。
新カスタムラックの特徴
新しく開発されたラックは、利用者のニーズに合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。特に注目すべき点は、カスタマイズの納期が従来の約3ヶ月から最短で約1週間にまで短縮されたことです。これにより、緊急のインフラ拡充が要求されるデータセンターにとって、大きな利点となります。また、様々なサイズや構成に対応できるため、多様な設置環境にフィットします。
耐震性についても特に工夫がされており、震度7以上の地震に耐える耐震性試験をクリアした堅牢さを持っています。これは、特に自然災害の多い地域における、信頼性を求めるユーザーに大きな安心感を提供します。
データセンター向けのソリューションとの親和性も考慮されており、シュナイダーのUPS、ラックマウントPDU、さらには冷却機器との組み合わせにも対応。エネルギー効率を高めつつ、全体の運用を円滑にする設計となっています。
今後の展望
今後も河村電器産業とシュナイダーエレクトリックは、両社の技術を活かした製品開発を進め、データセンターのニーズに応えていく予定です。特に増加し続けるデータ処理の需要に対して、効率的に対応できるソリューションを提供し続けることで、顧客満足度をさらに向上させていくでしょう。
企業概要
河村電器産業株式会社
創業1919年の河村電器産業は、電力供給機器の製造において長い歴史を持っています。北米や欧州を中心とした海外展開も進めており、安定した技術力と信頼で名を馳せています。配電機器や防災機器に加え、データセンター向けのシステムラックの開発にも注力しています。
シュナイダーエレクトリック
シュナイダーエレクトリックは、エネルギー管理及びオートメーション製品を世界中で展開しています。デジタルトランスフォーメーションを通じて、業界内での先進的なリーダーシップを維持し続けており、持続可能で効率的なエネルギー使用の実現を支援しています。
この企業間の共同開発による新たなカスタマイズラックは、データセンターの未来を大きく変え、さらなる発展の期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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シュナイダーエレクトリック株式会社
- 住所
- 東京都港区芝浦2-15-6オアーゼ芝浦MJビル
- 電話番号
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