地域貢献でサービスが無料に！新モデル「Local Pass Cloud」が登場

地域貢献で無料になる新たなクラウドサービス

新潟県長岡市の株式会社FARM8が、地域への貢献を通じてクラウドサービスを無料で利用できる新しいSaaSモデル「Local Pass Cloud」を発表しました。このサービスは、飲食店向けのDXツール「QR8」の導入により、地域商品を扱うことで機能が無償で解放される仕組みを持っています。

Local Pass Cloudの概要

Local Pass Cloudは、地域への貢献度によってサービスが評価され、商業的な支払いが不要となる画期的なモデルです。これにより、地域の商品や文化に貢献する事業者は、必要な機能を無料で利用できるようになります。具体的には、地域の食材や文化を伝えたり、生産者との協働を促進したりするアクションを起こすことで、サービスの機能が段階的に解放されていきます。

QR8はLocal Pass Cloud の第一弾として新潟地酒を対象に展開されており、飲食店は同サービスを利用することで、各店舗の競争力を高めることができるのです。

Local Pass Cloudの具体的な仕組み

このサービスは、運営元が地域や商品、文化を設定し、事業者が指定された地域商品を取り扱うことで機能が解放されます。QR8の場合、新潟の地酒がその対象となり、各飲食店が取り扱う酒蔵の数に応じて以下のランクに分かれます：

- スタート: 取り扱い0蔵で基本5機能が利用可能
- ライト: 取り扱い1蔵以上で全機能解放
- ブロンズ: 取り扱い5蔵以上で機能利用数の上限UP
- ゴールド: 取り扱い10蔵以上で機能利用数の上限さらにUP

このランク制度により、地域の商品を扱う飲食店は、自店のサービスを向上させるとともに、地域経済にも寄与することができます。

QR8の主な機能

QR8は、様々な機能を通じて飲食店をサポートします。

店舗オペレーション

- 多言語メニュー表示: 訪れる顧客のニーズに応じたメニューを提供
- WiFi案内: QRコードを使用してWiFi情報を簡単に共有
- 順番待ち受付: 混雑時の管理をデジタル化
- 呼び出しベル: スマホから店員を呼び出す機能を提供

集客・販促機能

- レビュー誘導: オンラインでの評価を促し、顧客のフィードバックを獲得
- デジタルスタンプカード: 紙のカードを不要とし、顧客の来店を促進
- ガチャクーポン: デジタル抽選クーポン機能で、顧客の興味を引く

分析ツール

- アクセスカウンター: QRコードの利用状況を把握し、分析が可能
- アンケート: 顧客の満足度を調査するツールとして活用できます。

新たな価値循環を目指して

Local Pass Cloudは、地域に根ざしたビジネスモデルを確立することが目的であり、地域商品を積極的に取り扱う飲食店を持続可能にするための手助けを提供します。地域の商品を選ぶ店舗が存続すれば、生産者は安定した市場を確保でき、結果的に地域全体が潤います。この「価値の循環」がLocal Pass Cloudの理念の中心にあります。

今後、FARM8は新潟以外の地域商品への対応を拡大し、より多くの地域にこのモデルを展開していく方針です。地域を支える飲食店をテクノロジーからもサポートし、地域資源の利用促進や文化の普及を目指して、その取り組みを続けていきます。