熱海ビーチラインの進化
2023-03-01 11:00:02
熱海ビーチライン、業界初!光ファイバーで道路管理を革新
熱海ビーチライン、光ファイバーセンサーで道路管理革命
静岡県熱海市の自動車専用道路、熱海ビーチラインが、道路管理に画期的な技術を導入しました。それが、光ファイバーセンサーを活用したシステムです。従来、目視やカメラ、ドライバーからの通報に頼っていた道路状況の把握を、この新しい技術によって、大幅に改善することに成功しました。
従来の課題と新たな取り組み
熱海ビーチラインのような自動車専用道路では、路面状況や交通状況を正確に把握することが、安全で円滑な交通運営に不可欠です。しかし、従来の方法では、リアルタイム性や精度の面で課題がありました。そこで、熱海インフラマネジメント合同会社は、近年発展著しい光ファイバー計測技術に着目。この技術を用いた実証試験を実施しました。
高精度な計測を実現
試験区間として選ばれたのは、門川料金所付近から65メートルに渡る区間です。この区間の車道と路肩に光ファイバーセンサーを設置し、車両走行による振動を計測しました。その結果、すべての車両の位置と速度を正確に把握することに成功。従来の監視システムでは不可能だった、高精度なデータ取得を実現しました。
プライバシー配慮と多様な活用可能性
注目すべき点は、このシステムがプライバシーに配慮した設計である点です。監視カメラと異なり、個々のドライバーを特定することはありません。しかしながら、道路全体の交通状況を詳細かつリアルタイムに把握できるため、安全管理の向上に大きく貢献します。さらに、将来的には車両重量の検知や、海岸線特有の越波の検知、さらには天候変化による路面状態の変化の評価など、幅広い活用が期待されています。
未来の道路管理システムに向けて
熱海ビーチラインでの成功を受けて、今後は計測区間を拡大し、更なるデータ収集を進める予定です。取得したデータは、道路管理ソリューションの向上や、ドライバーへの情報提供サービスの開発に役立てられます。この技術は、単なる道路管理の改善にとどまらず、デジタル技術を活用したインフラ整備の未来を示す、重要な一歩となるでしょう。
熱海ビーチラインと関係企業
熱海ビーチラインは、鹿島建設株式会社が設計・施工を担当し、熱海インフラマネジメント合同会社が運営しています。長年にわたるインフラ整備の経験と、最新の技術を融合することで、安全で快適な道路環境を提供しています。
まとめ
光ファイバーセンサーを用いた道路管理システムは、熱海ビーチラインにおける実証試験でその有効性を証明しました。プライバシー保護と高精度なデータ取得の両立を実現したこの技術は、今後の道路管理のあり方を変え、より安全で効率的な交通インフラの構築に貢献すると期待されます。今後の展開にも注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
鹿島建設株式会社
- 住所
- 東京都港区元赤坂1-3-1
- 電話番号
-