味の素『音でみるレシピ』、カンヌライオンズでの受賞報告
味の素株式会社が展開するプロジェクト『音でみるレシピSOUNDFUL RECIPE』が、2026年6月にフランス・カンヌで開催される国際的なクリエイティビティの祭典「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」で、Audio & Radio部門でBronzeを受賞しました。さらにDirect部門でもショートリストに選ばれるという快挙を果たしました。このプロジェクトは、音声に特化したレシピコンテンツであり、視覚障がいを持つ方々にも料理を楽しむ手助けをしています。
音でみるレシピとは?
『音でみるレシピSOUNDFUL RECIPE』は、視覚情報に依存せずに料理を楽しむための革新的なアプローチです。大多数のレシピサイトは、目で見て判断する表現が多いのですが、このプロジェクトはそれを根本から見直しました。料理過程を音や香りを基に説明することで、視覚に障がいのある方でも、周囲の状況を把握しやすくすることを目的としています。たとえば、「きつね色」などの視覚的な表現は、特定の音や香りで代替されるため、音声だけで調理が可能になるのです。
レシピコンテンツは、音声読み上げに適した形に最適化され、無駄な情報や誤解を招く表現は排除されています。また、調理中の音を用いたガイドラインも提供されており、希望する方は食材の焼ける音や煮立つ音などから、その調理工程を理解することができます。
この取り組みは、視覚障がいの有無にかかわらず、料理の初心者や調理中に画面を見ないことを選択する人にも役立つ内容となっており、幅広い層にアピールできるよう努めています。
これまでの取り組み
味の素は、過去に12,000件を超えるレシピを公開していましたが、従来の多くのレシピは視覚情報に依存していました。日本には全盲の方でも料理を楽しむ方が少なくないことを考慮し、視覚障がいのある方々との対話を通じてレシピのアクセシビリティを向上させるための努力が始まりました。2025年2月には、プロトタイプ版として「AJINOMOTO PARK」にあるレシピ100種を『音でみるレシピ』に変換し、発表しました。
また、視覚障がい者が音や香りを頼りに料理を学ぶ「音でみるクッキング部SOULFUL COOKING CLUB」も開始しました。これは筑波大学附属視覚特別支援学校の高校生が参加し、実際の料理を通じて音を合図に進める新しい体験を提供します。
海外での受賞歴
『音でみるレシピSOUNDFUL RECIPE』は海外の主要な広告賞においても高く評価されています。カンヌライオンズ以外にも、アメリカの「The One Show」でSilver、D&ADでGraphite Pencilを受賞するなど、国際的に名高い賞を次々と獲得しています。
受賞の意義について
プロジェクトの責任者は、「視覚障がい者との対話から生まれた取り組みで、料理を楽しむ環境を作ることが目標です」と語ります。この受賞は、筑波大学附属視覚特別支援学校をはじめ、関わるすべての人々との共同作業の結果だと足り、今後も多くの人に料理を楽しむ機会を提供するために努力を続けていく意向を示しています。視覚を使わずに調理を楽しむ新しい時代がやってきました。
【音でみるレシピ SOUNDFUL RECIPEの公式サイト】
こちら で詳細をご覧ください。