中学生・高校生向けの探究学習プログラム
2025年11月25日、東京農業大学とENEOS株式会社、名鉄観光サービスが連携し、北海道オホーツクにて中学生と高校生を対象とした探究学習プログラムを実施しました。このプログラムでは、持続可能な航空燃料(SAF)をテーマに、農作物の新たな活用方法について学びました。
探究学習の目的と概要
文部科学省が提唱する探究学習とは、学ぶことを通じて自己を深く理解し、社会の課題解決に向けた能力を養うことを目指すものです。今回のプログラムでは、北海道オホーツクの地域資源である農作物が、SAFの原料になる可能性を探求しました。この地域は、日本の中でも高い食料自給率を誇り、農業が盛んな土地です。
プログラムの内容と事前学習
プログラム参加者は、恵泉女学園中学・高等学校、昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校、東京都立園芸高等学校、東京農業大学第一高等学校・中等部の生徒たち39名です。本プログラムでは、グローバルな脱炭素化の流れに合わせ、食品廃棄物や農業廃棄物から生成されるSAFに焦点を当てました。
現地研修に先立って、生徒たちはENEOSによる事前授業を受けました。この授業を通じて、彼らはSAFに関する基本知識を学習。現地研修では、実際に農業やバイオ燃料の関係を探求するため、参加校横断でグループを編成し、農家や企業との交流を行いました。
実地研修での体験
現地研修では、「オホーツクの農業を理解する」「農業とバイオ燃料との関係を探る」「航空業界の視点からバイオジェット燃料について考える」というテーマを元に活動を行った生徒たち。農作物がどのようにSAFの原料として活用できるかを探り、実際の農家を訪問しながら地域の実情を学びました。
生徒たちは研修の締めくくりとして、グループごとにENEOSに対してプレゼンテーションを行いました。彼らの提案には、北海道特産の魚のあらや内臓、甜菜、スイートコーン、さらには廃食油やヒマワリなど、多様な農作物の活用が含まれていました。
未来への貢献
ENEOS、東京農業大学、名鉄観光サービスは、今後もSAFの普及を促進し、温室効果ガスの削減に取り組んでいきます。このプログラムは、持続可能な社会の構築に向けた一歩であり、次世代を担う学生たちにとって貴重な経験となりました。
お問い合わせ
本プログラムに関する詳細な情報は、ENEOS株式会社広報部または東京農業大学企画広報課までお問い合わせください。