ベンチャーデットファンド設立
2025-11-27 12:55:22

りそな銀行とFivot、ベンチャーデットファンドを設立でスタートアップ支援強化

新たなステージへ踏み出した日本のスタートアップ支援



2023年10月、株式会社りそな銀行と株式会社Fivotが共同で設立した「RFC Venture Debt Fund 1号投資事業有限責任組合」は、スタートアップ企業への融資拡大を目指しています。これは、厳しい環境下にある日本の中小企業を支えるべく、特に注目されているスタートアップ企業に対し、迅速かつ柔軟な資金調達を可能にすることが期待されています。

スタートアップ支援の必要性



日本の経済を支えている中小企業は、その99.7%を占めるものの、高齢化や経営者の減少によって、その数は徐々に減少しています。この背景には、国内におけるスタートアップ企業の成長が期待される一方で、資金調達に対する課題が浮かび上がっています。特に、事業を立ち上げたばかりの企業は、資金調達が難しい環境にあるため、本ファンドの設立は革新の機会をもたらします。

ベンチャーデットファンドの概要



「RFC Venture Debt Fund」は、総額31億円を擁し、主にシードからミドルステージのスタートアップを対象に融資を行います。本ファンドでは、Fivotが持つAI技術やデータ解析のノウハウを活用し、迅速な融資審査を実現。審査スピードを向上させることで、スタートアップの資金調達のニーズに的確に応えることを目指しています。

1. オルタナティブデータの活用
- 財務情報や経済統計といった従来のデータだけでなく、会計データや決済データなど、多様な情報源から集めたオルタナティブデータをもとに、スタートアップ企業の評価を行います。

2. AI技術によるデータ分析
- FivotのAI技術を使って、人的リソース不足が課題となる創業期の企業のデータ整理や事業計画の作成を支援します。これにより、融資審査プロセスを省力化し、業務効率が向上することが期待されます。

りそな銀行とFivotについて



りそな銀行



りそな銀行は、商業銀行の中でも唯一、フルラインの信託機能を有する銀行です。関東・関西圏を中心に広がる店舗網を持ち、相続や不動産業務など多様なサービスを展開。企業の成長支援を含め、多角的なアプローチを通じて、経済的な後押しを行っています。

Fivot



Fivotは、2019年に設立されたフィンテック企業で、次世代のスタートアップ向け融資事業やキャッシュレスアプリを運営しています。この企業の最先端技術を用いた融資事業は、2021年の開始から急速に成長し、累計融資額は120億円を突破。スタートアップ市場における資金供給の重要な一翼を担っています。

今後の展望



新たに設立されたベンチャーデットファンドの取り組みは、スタートアップ企業に対する資金調達をさらに円滑にし、国内のベンチャー市場を活性化させる可能性を秘めています。りそな銀行とFivotは、従来の融資審査手法にAI技術を組み合わせたシステムを構築することで、より多くの若い企業たちの挑戦を支え、成長の場を提供していく所存です。加えて、流動的な資金調達の環境を提供することで、日本経済全体の発展にも寄与することが期待されます。

これらの取り組みを通じて、スタートアップの可能性は大きく広がることでしょう。日本の未来への新たな道が開かれつつあります。


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会社情報

会社名
株式会社Fivot
住所
東京都港区虎ノ門3丁目8-21 虎ノ門33森ビル
電話番号

トピックス(経済)

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