神奈川県立県民ホールの未来を担うアイデアコンテストの入選発表

県民ホールアイデアコンテストの概要

神奈川県では、県民ホールの建て替えに伴い「みんなでつくる県民ホールアイデアコンテスト」を開催し、多彩な応募が寄せられました。本コンテストは、県民ホールをより利用しやすく、また楽しむための機能や活動についてのアイデアを募集するものです。募集期間は令和7年7月14日から10月10日までの間で、合計45件の中から厳正な審査を経て3つの優秀作品が決定しました。

審査体制

応募作品の選考は、文化課職員による一次審査と、再整備基本構想策定委員会の委員による二次審査という二段階で行われました。委員会のメンバーには、顕著な芸術活動に携わる専門家たちが揃っており、その経験と知識をもとに選ばれた入選作品は、今後の県民ホールのVisionを象徴するものとなります。

入選作品の詳細

1. 親子で楽しむギャラリースペース - 三神杏子さん

このアイデアは、家族連れが気軽に立ち寄れる開放的なギャラリースペースを提案しています。広い通路の設計と、子どもたちが自由に絵を描けるライブペインティングスペースが特徴です。家族全員が文化芸術に触れられる明るく開放的な場所を想像しています。

審査員からは、「鑑賞と参加が共存する様子がよく表現されている」との評価を受け、特に広々としたしつらえが印象的でした。

2. Kids Theatre Room 構想 - 小鳥遊さん

小鳥遊さんによる提案は、親子が一緒に楽しめる新しいライブビューイング席の構想です。親子連れがリラックスできる環境を提供し、低価格で音楽に触れ合うことができる場所として夢のような設計になっています。特に、保育士や看護師が常駐することで安心感を持たせる工夫が魅力です。

入力者は、施設が誰にでも開かれた場所であり、多種多様な方々を包摂できる存在にしたいと主張しています。

3. 海辺の芸術拠点 - Anneさん

Anneさんの作品は、海に面した横浜港を意識したデザインが特徴で、巻貝をモチーフにした外観が予想されます。この芸術拠点には展覧スペースと併設のカフェ、広場が設置され、人々が集える場を提供します。海の景観と芸術の融合が、多くの来訪者をひきつけるでしょう。

審査員からは、「外観の魅力が人々に訴求する様子がよく表現されている」と高く評価されました。

応募作品と今後の展望

入選した3名には、令和8年1月10日に鎌倉芸術館で開催される「ファンタスティック・ガラ・コンサート」のペアチケットが贈られます。また、応募されたアイデアは県民ホールの再整備計画にフィードバックされ、その成果が期待されています。さらに、応募作品のイラストを元にした動画も制作されることが予定されています。