猫の痛み見抜くAI
2023-05-16 19:14:09

猫の痛みの表情を見抜くAI技術、動物の健康を守る新ツール登場

猫の表情から痛みを読み解く新たな挑戦



猫はその自然な行動として、痛みを隠す傾向があります。これは、猫を飼っている多くの飼い主が直面する課題であり、彼らの健康管理が難しくなる要因でもあります。犬と比べて、猫の痛みを察知するのが難しいとされており、飼い主が猫の健康状態を把握するためには、より精度の高い分析手段が求められていました。

猫の「いたみ」調査研究の背景



動物のいたみ研究会(代表:枝村一弥・日本大学)は、このようなニーズに応えるべく、株式会社Carelogy(代表取締役社長:崎岡豪)と共同で画期的なAIアプリ「CPD: Cat Pain Detector」を開発しました。このツールは、猫の顔の表情を分析し、痛みが現れているかどうかを判別します。このような技術は、従来の肉体的な検査に加え、視覚的な判断をサポートできる新たな手法となります。

高精度な判断が可能なAI技術



「CPD」は、猫の表情を数秒以内に解析し、90%以上の精度で「痛みの表情」を判別します。飼い主は、自宅で撮影した猫の写真をアプリにアップロードするだけで、痛みの可能性を迅速に知ることができます。このアプリは、動物のいたみ研究会の公式ホームページや、Carelogyのホームページから簡単にアクセスでき、日常的に使用できるように設計されています。

飼い主を支援する無料アプリ



「CPD」は、飼い主が猫の痛みを察知し、必要に応じて動物病院を訪れるきっかけになることを目的としています。特に、急性痛を検出する機能に重点が置かれていますが、将来的には慢性痛の検出機能も追加予定です。このアプリを利用することで、飼い主は猫の健康状態をより深く理解し、適切なケアを行えるようになります。

動物のいたみ研究会とは



動物のいたみ研究会は2003年に設立され、動物が痛みを感じることに対する認識を広める活動を行っています。この団体は、動物の痛みに関する知識を普及し、痛みを和らげるための啓発活動に力を入れており、その目的は動物の健康と福祉の向上に寄与することです。

まとめ



猫の健康管理は、飼い主にとって重要な課題です。「CPD」のような革新的なツールがあれば、猫の痛みを早期に察知することができ、飼い主は愛猫に対してより適切なケアを行うことが可能になります。これにより、猫と飼い主がより豊かな生活を送る手助けとなることでしょう。ぜひとも、この新たな技術を活用し、愛する猫の健康を守っていってほしいと思います。

会社情報

会社名
動物のいたみ研究会
住所
鳥取県倉吉市八屋214-10公益財団法人動物臨床医学研究所内
電話番号
0858-26-2158

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