越村商店、クラウドカメラ導入で業務効率化とセキュリティ向上を実現
石川県金沢市に拠点を置く株式会社越村商店が、セーフィー株式会社のクラウドカメラ『Safie』を約100台導入したことが発表されました。この取り組みにより、同社は業務の効率化とセキュリティ強化を目指しています。
1. 導入の背景
越村商店は2000年代以降、廃棄物の収集からリサイクル製品の原料加工までを手がけており、ISO14001やISO27001など国際的な認証も取得しています。このような背景のもと、同社は高品質なワンストップリサイクルを展開し、地域の環境保全にも貢献しています。
しかし、リサイクルステーションや自社工場に設置された防犯カメラにはいくつかの課題がありました。20カ所以上の拠点に異なる仕様のカメラが設置されており、映像の管理が煩雑になっていました。また、オンプレミス型のレコーダーの故障や、極端な環境条件によるカメラの不具合も多々発生しており、効率的な運用ができない状況にありました。
2. クラウドカメラ導入の目的
越村商店は、安全確保だけでなく、業務の効率化を図るためにクラウドカメラの導入を決定しました。実際に数台をテストした結果、スマートフォンを通じて映像を観ることができ、便利な機能も多く含まれていることが判明しました。さらに、競合と比較してコストもほぼ同等であり、メンテナンスコストの削減も期待できるため、導入を進めたのです。
3. 導入後の活用状況
現在、越村商店のリサイクルステーションでは、不法投棄の防止や状況の早期把握にカメラが活用されています。特に繁忙期には専任オペレーターが全拠点の映像をモニタリングし、情報共有を行うことで業務効率の向上に寄与しています。
また、同社は機密文書の処理も行っているため、工場内の処理作業を録画し、処理証明書とともに顧客に提供しています。顧客が関係者に適切な処理を説明する際、映像が証拠として役立っています。この取り組みは、スタッフの作業を裏付けるエビデンスとしても価値があります。
4. 今後の展望
越村商店の執行役員、羽布津忍氏は、「多くのカメラを一元管理できるようになり、業務効率が大幅に向上しました。今後はAIカメラを導入し、不安全行動の検知や画像認識による廃棄物の計測を行いたい」とコメントしています。さらに、労働力の不足が懸念される社会において、映像データを活用したAIソリューションや現場DXを進める考えも示しています。
結論
越村商店のクラウドカメラ導入は、単なる防犯機能の強化にとどまらず、業務効率の向上や顧客へのサービス向上といった多方面に寄与しています。今後もこのようなテクノロジーの導入が、リサイクル業界における新しいスタンダードとなることでしょう。セーフィーの公式サイトでも、導入事例が公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。