新社会人のキャリア観、9割が希望を重視している一方で不安も抱える現実

株式会社学情が2025年4月の入社を控えた新社会人を対象に実施した調査によると、約9割の新社会人が「自分の希望に応じたキャリアを選択したい」と回答しています。この結果は、昨今の終身雇用の見直しと自己のキャリア形成への自律志向を反映していると言えるでしょう。調査では特にミレニアル世代やZ世代の声に焦点を当てており、彼らが希望の配属先を事前に決めるケースが多いことが分かりました。

自身のキャリア選択を重視する新社会人

新社会人の58.1%は「自らの希望に基づいた選択をしたい」と強く希望しており、「どちらかと言えばそう思う」という27.3%を加えると、圧倒的に多くの新社会人がこの考え方を持っていることが明らかになりました。「会社に委ねたい」と考える新社会人はわずか5.6%に過ぎないため、キャリアの自主性を重視する姿勢が顕著です。多くの若者が、「自分の意志でキャリアを選んだ方が、仕事に対するモチベーションが高くなる」と述べています。

キャリアプランへの関心

さらに、調査では81.2%の新社会人が自身のキャリアプランについて考えることに「興味がある」と回答しています。具体的には、48.5%が「大いに興味がある」とし、32.3%が「どちらかと言えば興味がある」としています。このように多くの新社会人が、キャリアプランを自身の人生設計の一部と捉えていることが伺えます。「社会人生活の大部分は仕事によって構成されるため、自らの責任でキャリアを選択したい」といった考え方が、自己決定能力の向上を促しているのでしょう。

配属ガチャへの不安

一方で、配属に関しては約7割の新社会人が「不安がある」との結果が出ています。特に38.4%が「強い不安を感じる」とし、27.3%が「どちらかと言えば不安がある」としています。最も心配されるのは、「自分の苦手な業務を担当する部署に配属されること」「適性のない部署に異動した場合の成長速度の低下」です。こうした不安は、配属先の職場環境や人間関係に対する懸念とも関連しており、職場での適応に対する高い関心が浮かび上がっています。

調査の背景と目的

この調査は、2024年10月29日から11月11日まで行われ、スカウト型就職サイト「あさがくナビ2025」の訪問者を対象にしました。新社会人としての認識や不安を解き明かすことで、今後のキャリア選択の重要性を浮き彫りにしたいとする意図があります。若い世代のキャリア形成支援を行う株式会社学情は、今後も新しい世代の働き方に寄り添ったサービス提供を目指しています。これからの新社会人たちのキャリア選択が、さらに幅広い選択肢をもたらしますように。