浪江のアートプロジェクト
2022-05-10 19:20:02

浪江町にアートが生まれる!「なみえの記憶&未来」プロジェクト始動

浪江町にアートが誕生!「なみえの記憶・なみえの未来」プロジェクト



福島県の浪江町で、地域の振興を目指した新たなアートプロジェクト「なみえの記憶・なみえの未来」が始まりました。このプロジェクトでは、町の歴史や未来のビジョンをアートを通じて表現することが目的です。特に、第1弾として発表された作品は、浪江町の住民からのヒアリングを基にしたテーマを反映しています。

なみえの記憶として選ばれたのは、地域の伝統的なお祭り「十日市」です。これは、明治時代に始まり、収穫を祝い生活用品を揃えるための市が開かれた歴史的背景を持っています。過去の記憶を鮮明に伝えるとともに、地域の人々の楽しい思い出をアートに投影した結果、活気溢れる露店の様子が描かれています。このアートを手掛けたのは、知的障害のある作家たちが所属する株式会社ヘラルボニーのアーティスト「日吉雅治」さんです。

一方、「なみえの未来」をテーマにしたアートは、地域の住民が水素エネルギーを活用した町作りについて話し合った結果を基にしています。彼らが描く理想の町は、自然が豊かで子供たちが楽しく遊べる環境です。この未来像を表現するアートは「青木玲子」さんによって制作され、住民の思いや夢が色鮮やかに描かれています。

プロジェクトの成果を祝うお披露目式は、2022年5月10日に行われ、浪江町の吉田町長を始めとする多くの参加者の下、見事なアートの除幕式が行われました。このイベントには、協賛企業の代表者も訪れ、町の未来を共有する重要な場となりました。

この「なみえアートプロジェクト」は、一般社団法人NoMAラボが企画しており、地域住民の記録と望む町の姿をアートを通じてつなげる試みです。今後は、このプロジェクトを基にさまざまな場所でアート展示を行う計画があり、地域の活性化に寄与することを目指しています。アート制作に関わった株式会社ヘラルボニーは、アーティストたちの独創性を活かしながら、福祉を基盤とした文化の創造にも取り組んでいます。このようにして、地域の未来像を具現化することで、浪江町がより魅力的な場所になることを期待しています。

プロジェクトの背景


このプロジェクトは、2011年の震災以降の復興の一環として、地域活性化を目的としています。住民が主体となり、話し合いを通じて自分たちの町をどのようにしたいかを考え、それをビジュアル化することで、共感を生み出そうとしています。第一弾アートの設置を皮切りに、さらに多くのアート作品の設置を計画しています。

また、この取り組みは未だ瓦礫の山が残る町の再生に向けた一助ともなり得るでしょう。住民の思い出を大切にしつつ、新たなエネルギー活用の形を模索するこのアートプロジェクトは、まさに未来への希望を象徴しています。

地域の住民が共同で行うこのプロジェクトから、今後も目が離せません。地域愛に満ちた「なみえの記憶・なみえの未来」をぜひ、皆さんにも感じてもらいたいです。

会社情報

会社名
一般社団法人NoMAラボ
住所
福島県南相馬市原町区泉字前向15
電話番号

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