サバイバルキャンプの挑戦
2019-10-02 14:15:05

ゲーム依存に立ち向かうサバイバルキャンプで得た心の成長

ゲーム依存に立ち向かうサバイバルキャンプの実態



全国フリースクールである伊藤幸弘塾は、困難を抱える青少年に新たな道を示すため、特別なサバイバルキャンプを実施しました。近年、青少年の多くはゲームやスマホへの依存が深刻な問題となっており、その解決策として自然の中でのキャンプが選ばれたのです。

キャンプの目的と背景


このキャンプは、ゲーム依存からの脱却を図り、社会復帰を目指す子どもたちが集団で共同生活を送る機会を提供します。約30名の参加者は、東京から離れた栃木県の鬼怒川を舞台に、自然の中で存分に試されることになります。キャンプのルールは厳格で、モバイルバッテリーや充電環境は禁止され、持参できるデバイスも1人1台に制限されています。

この状況下で、多くの子どもたちは最初の数日で様々な反応を見せます。スマホが使えない不安から、仲間を引き込もうとする者や、放っておけば充電できると思い込む者など、さまざまな行動をするのです。このような「依存からの卒業」を果たすためには、苦しい経験が伴うことが不可欠です。

コミュニケーションの変化


キャンプが進むにつれ、子どもたちの間には新たなコミュニケーションが生まれます。普段の生活ではなかなか見られない言葉のやり取りや、仲間との協力が求められる場面が増え、自ら問題を解決しようとする力が育まれていきます。特に、雨で過酷な状況に直面挫折感を抱く参加者たちが多い中、相互扶助の精神が芽生える瞬間が見られました。

「お前が使うからいけないんだろ」「みんな同じなんだから我慢しろよ」といった言葉は、普段の生活では考えられない会話です。これにより、思考の軸が自分中心から集団全体視点に切り替わる様子が伺えます。

自然と向き合うことで得た学び


サバイバルキャンプでは、自然との向き合い方が大きなテーマになります。薪を使う、食材や水を分け合う、限りある資源を効率よく活用する方法を学ぶ中で、子どもたちは「先読み思考」を身につけていきます。充電という概念の無い中での生活は、彼らにとって非常に新鮮な体験でもありました。さらに、普段の生活とは異なる「全身を使った試行錯誤」ができる環境が提供され、彼らが「普通の子ども」に戻るための大きな一歩となるのです。

ゲーム依存の克服と今後の課題


キャンプの経験から、参加者たちは多くの貴重な教訓を得ました。それはただの生存技術ではなく、他者との関わりの中で人間的成長が促されるというものです。しかしまだ、その全ての問題が解決されたわけではありません。確かに、目の前の困難を凌ぐ力が身についた一方で、ゲーム依存から脱け出すためには依然として時間とサポートが必要です。

大人にとっても、自立した生活を送る子どもたちの姿が新たな課題を浮き彫りにしています。「限りある中でどれだけ自らの力を引き出せるか」、それが次世代に向けた大きなテーマです。将来、このような活動を広めることで、問題を抱える子どもたちに明るい未来を開くことを目指します。

彼らが最後に見せた自然と向き合う楽しげな表情は、依存から解放され、純粋な子どもらしさを取り戻す第一歩といえるでしょう。今後もこのような活動が続いていくことを願うばかりです。

会社情報

会社名
ReSTA Group株式会社
住所
東京都世田谷区北沢2-40-16-1F
電話番号
03-3481-0038

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