相続した不動産の売却期間に関する調査
相続した不動産の処分を考慮中の方々にとって、売却にかかる期間やその要因は気になるところです。株式会社NEXERは、三菱地所リアルエステートサービス株式会社が運営する不動産エージェントのマッチングサービス『タクシエ(TAQSIE)』と共同で「相続した不動産の売却期間」についてのアンケートを行い、その結果を皆さんにお届けします。
調査の概要
この調査では、全国で実際に相続した不動産を売却した経験がある男女234名からの回答をもとにしています。アンケートは、2024年7月6日から2024年7月10日の間に、インターネットを通じて実施されました。
調査方法
- - 対象者: 不動産売却を経験した234名
- - 質問内容: 物件の種別、築年数、駅からの距離、売却活動を開始してから成約までの期間、成約までにかかった理由等。
特に注目すべきは、物件の種類や築年数、駅距離が売却までの期間に与える影響です。
物件種別別の売却期間
調査結果によると、相続した不動産の売却活動を開始してから成約までの期間は、物件の種類によって大きく異なります。
- - マンション: 約50%が3か月以内に売却
- - 一戸建て: 売却が完了するまでに6か月から1年かかるケースも
- - 土地: 買い手が見つかるまでに、最長で2年を超えた事例も
いずれの物件も、半数以上は6か月以内に売却される傾向にありました。特にマンションは売却がスムーズだとされています。これに対して、一戸建てや土地は、特有の条件により成約までの期間が伸びがちです。
築年数による影響
次に築年数別の分析です。築年数が新しい物件ほど早期に売却されやすいという傾向が見られました。
- - 築10年未満: 77.4%が半年以内に売却
- - 築40年以上: 売却に半年以上かかるケースが47.8%
築年数が古い物件ほど、成約までの期間が長くなるのが特徴です。特に「築40年以上」の物件は、購入希望者が得にくい傾向があります。
売却活動開始までの期間
興味深いことに、回答者の41%は相続後2年以上経ってから売却を開始したと回答しています。このことから、相続した不動産を持つ方々が売却に対して慎重な姿勢を取っていることが伺えます。理由としては、心の整理が必要だったり、周囲の目を気にしてすぐに売却できないといった意見がありました。
駅からの距離の影響
駅からの距離も売却に影響を与える要因の一つです。特に「徒歩20分以上」の物件は、成約に時間がかかる傾向があり、逆に「徒歩10分未満」の物件は売却がスピーディに進むようです。
- - 徒歩10分未満: 約60%が3か月以内に売却
- - 徒歩40分以上: 約20%が2年以上経ってから売却
このように、駅近の物件は需要が高く、売却もスムーズに進むとされています。
まとめ
相続した不動産の売却は、その条件によって大きく異なることが調査を通じて明らかになりました。売却を考えている方は、物件の種別や築年数、駅距離などを考慮し、早めに行動を起こすことが望ましいでしょう。これらのデータを参考にして、相続した不動産の処分方法を考えてみるのも良いかもしれません。
詳しくはタクシエ(TAQSIE)をご覧ください。
タクシエ(TAQSIE)で更なる情報を確認できます。