交流会の目的と背景
2025年2月13日、東京都港区にあるe-dash株式会社が主催した第1回コミュニティ交流会が開催され、提携する金融機関から23行庫、28名が参加しました。このイベントは、「地域企業の脱炭素化推進」をテーマに、金融機関がどのようにサポートできるかを考える場として企画されました。参加者の声には、「有意義だった」や「他行の取り組みに刺激を受けた」という感想が寄せられ、実りあるディスカッションの場となりました。
脱炭素化の重要性
最近の企業において、CO2排出量の開示と削減は急務となっています。特に、2050年のカーボンニュートラル達成を目指す動きが加速している中で、地域に根ざした金融機関の役割は特に重要です。e-dashは2022年から地域企業の脱炭素化を支援するために、金融機関との提携を積極的に進めてきました。
現在、提携金融機関は210以上に上り、各金融機関には「e-dash」を通じてCO2排出量の可視化や削減に関する情報が提供されています。これにより、地域企業の環境意識の向上を図ると同時に、地域全体の脱炭素化に貢献しています。
交流会の内容
交流会は、第1部と第2部の2部構成で実施されました。第1部では、参加金融機関における顧客の脱炭素推進に関する課題についてのアンケート結果を基にグループディスカッションが行われました。最も多く挙がった課題は「取引先の脱炭素の重要性への理解」で、他にも営業店舗の環境に関する知識不足が指摘されました。
意見交換の中では、「中小企業は脱炭素に対して『やらされ感』が強い」との指摘があり、啓蒙活動の必要性が強調されました。「地域企業の好事例を創出することで、お客様に意識付けしていきたい」との意見もありました。また、「自治体や地域金融機関との連携が重要」との声も聞かれ、協力による取り組みの必要性が感じられました。
第2部には、みずほ銀行と岐阜信用金庫の講演が行われました。みずほ銀行は持続可能な社会の実現に向けた環境戦略を説明し、岐阜信用金庫は地域企業支援のための具体的なステップを紹介しました。
今後の展望
参加者同士の懇親会も行われ、情報交換が進む中で、地域企業の脱炭素化を推進するための新たなアイデアが生まれていくことが期待されます。e-dashは今後も、金融機関との連携を深め、地域企業が共に力を合わせてカーボンニュートラルを実現するサポートを続けます。
交流会から得られたフィードバックには、「他行の取り組みのおかげで意識が高まった」との声もあり、今後の活動に向けての刺激が得られたと言えるでしょう。脱炭素社会の実現には、多くの関係者の協力が必要ですが、その一歩が確実に刻まれつつあります。