日本企業がシリア進出へ！ガッサン・アブード・グループとの提携を発表

日本企業のシリア進出を加速する新たな提携

AA Trading株式会社が、シリアを拠点とするガッサン・アブード・グループとの公式提携を発表しました。これにより日本企業にとってシリア市場への進出がより現実的なものとなります。この提携は、日本と中東・欧州地域を結ぶ架け橋となるでしょう。

ガッサン・アブード・グループとは

1994年に設立されたガッサン・アブード・グループは、UAEドバイを拠点とする国際的なコングロマリットで、複数の産業に展開しています。創業者であるガッサン・アブード氏は、フィランソロピストとしても知られ、地域の経済に大きな影響を持つ存在です。そのグループは、オートモーティブ、ホスピタリティ、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開し、年間売上高は約15億米ドルに上ります。

日本企業の進出をサポート

この新たな提携により、AA Tradingは日本企業とガッサン・アブード・グループとの間で、技術導入や合弁事業を推進する公式な窓口として機能します。シリア市場への参入を希望する企業にとって、信頼できる現地パートナーを確保できることは、大きなメリットです。

2023年に入ってからのシリアは、生活インフラの復旧が進む中、産業インフラの再構築へと移行しています。世界銀行によれば、シリアの復興に必要な資金は2,000〜3,000億米ドルに達すると推計されており、アラブ連盟への復帰後は湾岸諸国との関係改善も進んでいます。

しかし、米国やEUによる制裁は引き続き強く、シリアと直接的なビジネスを行うことは難しい状況にあります。そのため、合法的な進出ルートを確保することが重要です。AA Tradingを通じたガッサン・アブード・グループとの業務提携は、そのための最良のアプローチとなるでしょう。

技術力が求められるシリア市場

シリアで求められているのは、「品質」、「安全性」、「耐久性」を兼ね備えた日本の技術です。特に、医療設備、食品加工ライン、物流システムなど、日本企業の強みが生かされる分野は多岐にわたります。これまで日本企業が進出する際には信頼できる現地パートナーの不足や情報の非対称性、送金ルートの不透明さなどが課題とされてきましたが、今回の提携によりそれらの障壁が大きく緩和されることでしょう。

新たなビジネスの機会を提供

AA Tradingが取得したガッサン・アブード・グループの代理権により、日本企業は安全かつ実務的にシリアへの進出が可能となります。これまでの課題を克服し、新たなビジネスチャンスをつかむ道が開かれたのです。

今後、シリアの産業再建には多くの日本企業が加わることが期待されており、そのためのサポートをAA Tradingが行うことで、さらに多くの企業がシリア市場に進出することができるでしょう。