国産大規模言語モデル「PLaMo Prime」が法人向け生成AIサービスに搭載
エムシーデジタル株式会社が新たに国産の大規模言語モデル「PLaMo Prime」を同社の法人向け生成AIサービス「Tachyon(タキオン)生成AI」に組み込みました。このモデルは、株式会社Preferred Networksの子会社であるPreferred Elementsが手がけた最新技術を駆使したもので、日本語に特化した高性能なAIモデルです。
高精度な日本語処理を実現
「PLaMo Prime」は、広範な自然言語タスクに対応できるように設計されています。テキスト生成、要約、翻訳、テキスト分析など多様な機能を持ち、しかも日本語文の文脈理解や、微妙なニュアンスを捉える力が強化されています。このため、ビジネスシーンにおける文書作成や翻訳作業でも、より自然で正確な結果を引き出すことが可能になっています。
また、PLaMo Primeはそのモデルサイズを最適化することでコスト効率も高めており、高速なデータ処理を実現しつつ高性能を発揮します。特に、日本語の性能を測る「Jaster」ベンチマークにおいて、国内外で広く使われている主要なLLMと同等かそれ以上のパフォーマンスを示しています。
「Tachyon 生成AI」の利便性
「Tachyon 生成AI」は、月額550円から利用できる法人向けのプラットフォームで、セキュアな環境下での業務利用が可能です。利用者は、最大4つの異なるAIモデルの出力を比較して最適な結果を得ることができる「モデル比較機能」を活用でき、この機能により、業務における生成AIの活用が更に広がることが期待されています。
11種類のモデルを搭載
今回のアップデートにより、「PLaMo Prime」に加えて、OpenAIの「GPT」やGoogleの「Gemini」、Anthropicの「Claude 3.5」など、合計11種類のLLMが利用可能となっています。これにより、タスクによって適切なモデルを選択することで、業務の実行水準を向上させることができます。特に、文章の理解や生成が必要なタスクには「Claude 3.5」を使用し、マルチモーダルな処理には「GPT-4o」を利用するなど、柔軟な運用が可能です。
業務効率を劇的に改善する機能群
「Tachyon 生成AI」は、さまざまな機能を提供しています。
- - チャット機能: 複数のLLMから選択して、対話形式で生成AIとコミュニケーションを取れる。
- - カスタムアシスタント機能: 複数の文書を一度にアップロードし、業務効率化を実現する。
- - アノテーション機能: 自由記述のデータをタグ付けし、集計を容易に。
- - 議事録自動作成機能: 音声や動画から自動で議事録を生成。
- - Web検索連動機能: 最新のインターネット情報を反映した正確な回答。
これらの機能により、日常業務を効率化し、ビジネスの生産性を向上させることが可能です。
無料トライアルとデモ版の提供
現在、企業向けに無料トライアルを実施しています。通知されたURLより申し込むことで、全機能を試用できるチャンスが得られます。また、登録後にはすぐにデモ版も利用可能で、実際の操作感を体験できます。
エムシーデジタル株式会社は、日本国内のテクノロジーカンパニーとして、デジタル化による課題解決に注力しており、高度な技術力を誇っています。これからのビジネスにおいて、生成AIの活用がますます重要になってくることでしょう。今後の展開にも期待が寄せられています。