NPO向け情報セキュリティ支援プログラム募集
特定非営利活動法人NPOサポートセンターが、新たにNPO向けの情報セキュリティ支援プログラムを発表しました。これは、サイバー攻撃による脅威が増大する中で、小規模なNPOが情報セキュリティ対策を強化するための重要な取り組みです。プログラムは「専門家派遣」と「組織内の情報セキュリティ教育の実施体制の整備」という2つの側面で構成されています。
サイバー攻撃の現状
近年、データ侵害やフィッシング、マルウェアなどによるサイバー攻撃が急増しており、これらの脅威はNPOをも襲っています。個人情報や機密データを扱うNPOにとって、セキュリティ対策の強化は不可欠です。NPOが社会的な信頼を維持し、安心して活動を続けるためには、基本的なセキュリティ教育とトレーニングが重要です。
プログラムの内容
プログラムは主に二つの支援内容から成っています。
1. セキュリティ対策の専門家派遣
このプログラムでは、情報セキュリティの専門家をNPOに派遣し、以下のような具体的支援を行います。
- - 個人情報保護体制の整備
- - 所有情報の整理や管理ルールの確立
- - ネットワーク管理ルールの改善
- - リモートワーク環境のセキュリティ強化
- - クラウドシステム利用時の対策
- - インシデント対応の訓練
アドバイザーとして名を連ねる専門家には、認定NPO法人イーパーツの会田和弘氏や、日本情報セキュリティ・個人情報保護支援機構の関口早苗氏がいます。
2. 情報セキュリティ教育の実施体制整備
このプログラムは、スタッフやボランティアを対象とした情報セキュリティ教育の実施体制を整える内容です。具体的には、以下の点に焦点をあてます。
- - e-Learning教材を通じた教育
- - それぞれの団体に合った教材選び
- - 定期的な教育の実施
e-Learning教材には、基本的なセキュリティ研修やリモートワーク時の注意点、ランサムウェアの理解などが含まれます。
プログラムの応募要項
プログラムは2024年11月から2025年2月の約4か月間にわたって実施され、各プログラムでの募集団体数は異なります。応募締切は2024年10月27日です。参加に際しては、専門家の派遣に伴う人件費として、各団体に10万円(税抜き)が提供されます。
キンドリル財団のサポート
この支援プログラムは、キンドリル財団の助成金を受けて行われています。キンドリルは世界中でITインフラストラクチャーサービスを提供しており、社会貢献にも力を入れています。NPOが抱える情報セキュリティの課題に対する意識を高め、多くの団体が参加することが期待されているのです。
参加方法
応募はNPOサポートセンターのウェブサイトから行うことができます。情報セキュリティ対策を強化したいNPOの団体は、ぜひこの機会に申し込みを検討してください。
詳細情報は以下のリンクを参照してください。
情報セキュリティ支援プログラムの詳細