今年も期待が高まる第19回全国学校給食甲子園が、全国各地から数多くの応募献立の中から選ばれたベスト12を発表しました。この大会は、学校栄養士と調理員がペアとなり、クオリティの高い学校給食のメニューを競い合うものです。
全国から1,051件の応募があり、それを4回の審査により、厳正に選定された12の代表チームが決勝進出を果たしました。特に、各地から集まる献立に込められた思いや工夫が感じられ、参加者たちがどのような創意工夫を施しているのかが今から楽しみです。
決勝大会は2024年12月8日、東京の女子栄養大学・駒込キャンパスで行われる予定です。この日の午前10時から11時までは「調理コンテスト」が実施され、午後3時からは表彰式が行われます。また、コンテストの模様や表彰式はYouTubeでライブ配信されるため、全国どこからでも応援することができます。
今回、ベスト12に選ばれた選手たちの顔ぶれは、各地の給食センターや学校からの厳選された栄養士や調理員です。例えば、岩手県遠野市の平野沙紀栄養教諭と運萬里花調理員ペア、宮城県東松島市の菅原恵美栄養教諭と阿部ことえ調理員ペアなど、多彩なメンバーが揃っています。
各県の代表チームは、地域の特産や旬の食材を活かした献立作りを心がけており、それぞれの家庭や地域の伝統も色濃く反映されています。このように、全国の学校給食に対する新たな提案や、地域の良さを再発見する場としても、この大会は非常に重要な意義を持っています。
また、これに先立つ審査プロセスでは、各応募から最初に228件が選出され、次に47都道府県から60件、さらに6つのブロックごとに24件を選定し、その中から12件が選び抜かれました。この厳しい選考過程を経て、選ばれた12チームの献立は、次代の学校給食をリードする可能性を秘めています。
最後に、この大会ではただメニューを競うだけでなく、給食の重要性や栄養バランスの大切さも広める取り組みが行われます。来る12月には、全国から集まる栄養士や調理員の努力と情熱の結晶を、ぜひともご覧ください。食を通じて、未来を考える貴重な機会になることでしょう。