美味しく食べる、環境を守る
最近、環境問題に対する意識が高まる中、食に関連する取り組みも進化しています。その一環として、アグリテック企業であるクオンクロップ株式会社が、愛知県豊橋市と連携し、地産地消をテーマにした実証実験を行います。このプロジェクトでは、地域の農業課題を解決しながら、温室効果ガス削減にも寄与することを目指しています。
実証実験の背景と目的
豊橋市では、2022年度にアグリテックコンテストを開催し、全国からの提案を受け付けていました。その結果、クオンクロップが選ばれ、地元企業と協力して新たな取り組みを始めることとなりました。今回のプロジェクトでは、豊橋駅直結の「ホテルアソシア豊橋」にあるレストラン「ロジェール」で、地元の新鮮な農産物を使用した秋のブッフェを開催します。地方卸売市場・大一青果株式会社が直送する旬の食材を使用し、特別メニューが提供されます。
サステナブルなメニューの提供
この秋のブッフェは、「地方卸売市場の直送野菜を味わうみかわマルシェwithSDGsアクション」と題し、2024年9月17日から11月30日まで開催されます。参加者は、提供される料理に隣接して「Myエコものさし」という独自のシステムを用いて、各料理に関連する温室効果ガス削減貢献量を視覚化します。この試みを通じて、利用者の環境意識が高まることが期待されています。メニューには具体的な例として「柿-23%」の表示がされるなど、どれだけ輸送距離が短縮されたかも数値で示されます。
クオンクロップの向坂奈都子本部長は、「消費者の行動変容をアンケートで確認することで、地元農作物の付加価値を向上できる」と語りました。これにより、利用者が店を選ぶ際の基準を変えることができるとしています。
地元民の参加と反響
初日にこのブッフェを訪れた地元の女性(47)は、「地元の食材を意識して購入している。今回のイベントは地元産を知る良い機会」と意義を感じていました。また、料理を通じて食品廃棄物の削減に努めることを話し、今回のブッフェが地産地消の重要性を知るきっかけになると期待していました。
参加方法と注目ポイント
この秋のブッフェには、参加者がアンケートに答えることによって、その日のおすすめ野菜がもらえる特典も用意されています。ただし、数量には限りがあるため、早めに訪れるのがオススメです。
この取り組みは、単なる食事の提供にとどまらず、地域の農業を支える一つのモデルケースとしても注目されています。持続可能な食と農業を次世代につなぐためのクオンクロップのプロジェクト、ぜひご参加ください。
開催概要
- - 場所: ホテルアソシア豊橋1階レストラン「ロジェール」
- - 期間: 2024年9月17日(火)~2024年11月30日(土)
- - 予約: ホテルアソシア豊橋公式ホームページまたは電話0532-57-1036で
詳細や最新情報については、
公式ページをご確認ください。