ソニーと東急建設、マンションでの高遮音化技術を共同研究
近年、私たちの生活環境は急速に変化しています。特に、テレワークが一般化し、多人数でのオンラインゲームが日常化したことで、自宅内での音に対する意識が高まっています。しかし、日本の集合住宅においては、隣の部屋との遮音性能の基準はあるものの、同じ部屋内の音に関しては明確な規定が存在しないところです。
この状況を改善すべく、ソニーネットワークコミュニケーションズコネクト株式会社(以下「ソニーNCC」)と、東急建設株式会社(以下「東急建設」)が共同研究を開始したことを発表しました。彼らは、より快適な住環境を提供するために、マンションの自住戸内での高遮音化技術に研究を集中させています。
研究の背景
自宅での生活音には、テレワークや家庭内での会話など、日常的に発生する背景音があります。これらの音は時に気になる存在となり、快適さを損なう要因となります。このため、音の問題に対する対策や新たな技術の開発が求められています。
既存の集合住宅においては、隣戸間の遮音性能は考慮されているものの、同じ戸内の居室間の音については無視されがちでした。しかし、ライフスタイルの変化から、これを解決する必要性が高まっています。
共同研究の概要
ソニーNCCは、自社の高速インターネット回線「NURO 光 Connect」を利用し、集合住宅への導入を進めることで、入居者の潜在的なニーズを把握します。さらに、高遮音化技術を用いた新しいアプリケーションの提案も行います。
一方、東急建設は先進的な音響技術のノウハウを生かし、自住戸内の居室間での高遮音化に関する研究を行います。両社の専門性を交えながら、快適な住環境の実現を目指す取り組みとなっています。
今後の展望
この共同研究の成果は、将来的にマンション事業などに適用される予定です。さらに、安心・快適な住環境の実現へとつなげていきます。具体的な展示会にも出展する予定で、業界内外からの関心が高まる中、その成果を多くの人に知ってもらう機会を増やしていく方針です。
JAPAN BUILD TOKYO への出展
また、本共同研究の一環として、2024年12月に開催される「JAPAN BUILD TOKYO - 建築の先端技術展 -」に出展することも決定しています。この展示会では、建築・不動産業界の課題を解決する最新製品や技術を紹介し、業界のさらなる発展を目指します。
展示会の詳細
- - 展示会名: 第9回 高性能建材・住設EXPO
- - 会期: 2024年12月11日(水)~13日(金)
- - 会場: 東京ビッグサイト 西展示場 西1ホール
- - ブース番号: 10-8
以上のように、音響に関する問題を解決し、快適な居住空間を実現するために、ソニーNCCと東急建設が果たす役割は重要です。この研究によって、より良い住環境が提供されることを期待しましょう。