新しい農作物と交流の空間
2023年9月、日野市にオープンする「南平交流農園」は、利用者が共同で農作業を行う新しいタイプの農園です。日野市がこの農園を運営するのは、全国的にも珍しい試み。昨今の市民農園は年々利用者が減少する中、市は新しい形の農業と交流の場を求めています。
世代を超えた交流の場
近年の日野市の市民農園では、利用者の多くが60代以上というデータが示されています。若い世代にとって、農業に触れる機会が少なく、利用のハードルが高いとされています。そのため、市は農業への関心を高めるための取り組みとして、令和6年度には市民参加のワークショップを開催しました。このワークショップからは、「わからないことを教え合いながら楽しむ」ことが重要だという意見が多く寄せられました。
「南平交流農園」の特徴
「南平交流農園」は、利用者が共同で農作業を行い、その成果を分け合うスタイルを採用しています。この農園の特徴は、個人で楽しむ農作業ではなく、みんなでワイワイと楽しむことに重点を置いています。農作業の経験が少ない方も、コーディネーターから教わりながら参加できるため、初心者にも優しい環境が整っています。
自由な栽培計画
この農園では、何を栽培するかを利用者同士で話し合いながら決定するため、参加者の意見が反映された作物作りが可能です。そして、作業日程も参加者の都合に合わせて柔軟に設定されているため、普段忙しい方でも気軽に参加できるのが魅力です。
利用概要
「南平交流農園」は日野市南平2-68-2に位置し、利用は9月から令和10年3月までの予定です。共同作業はほぼ毎週土曜日に行われ、最初のうちは専任のコーディネーターが指導を行います。利用料は世帯単位で月1,100円ですが、利用希望者は説明会で申し込む必要があります。申込者が規定の世帯を超えた場合は、抽選が行われます。
参加への第一歩
農園利用希望者向けの説明会は令和7年8月12日(火)に予定されています。この説明会では、農園の詳細や申し込み方法について案内が行われる予定です。参加希望者は、事前に申し込みを行う必要があります。
動画で準備の様子をチェック
また、南平交流農園の開園に向けた準備の様子を短い動画で紹介しています。興味のある方はぜひご覧になってみてください。新しい農業と交流の楽しさが広がる場所が、日野市で始まります!