横浜の救急DX
2025-05-12 17:48:40

救急活動のデジタルトランスフォーメーションを迎える横浜市の取り組み

横浜市における救急活動のDX推進



最近、横浜市で実施された"YOKOHAMA Hack!"の一環として、救急活動の円滑化に向けた実証事業が行われました。このプロジェクトは、救急需要の増加に直面する中で、現行の救急活動の効率を向上させるためにデジタル技術を活用することを目的としています。

1. 救急活動の現状とその課題



高齢化社会の進展に伴い、救急車の出動や搬送の需要は年々増加しています。令和5年には、救急活動における一件当たりの平均時間が約88.9分に達し、10年前と比較すると約14分も延びているという現実があります。この課題を解決するため、いくつかの企業が開発したシステムを使い、実証実験を経てデータを収集しました。

2. 実証事業の概要



今回の実証実験では、救急隊が傷病者の情報を、医療機関と口頭での伝達ではなく、タブレットを通じてデータとして直接送信する方式が採用されました。これにより、情報の正確性や迅速さが向上し、医療機関との情報共有がスムーズになりました。

実施内容


  • - システムを使用して、傷病者の症状や情報をリアルタイムで医療機関に共有
  • - 各企業から提供されたタブレット端末を活用

3. 検証結果とその意義



実証事業では、データを使用した情報共有の効果が数値として現れました。救急隊が情報を迅速に医療機関に送信することで、病院決定にかかる時間が最大1分程度短縮されたという結果が報告されています。システム導入に賛成する意見が多く、77%の救急隊員と約70%の医療関係者がシステムの継続的な使用を希望しています。

医療関係者の意見


  • - 画像データを通じて、患者の状況を事前に把握できるため、受け入れの判断が早くなった。
  • - 通信環境を整えることで、システムの利便性が向上した。

4. 今後の課題



一方で、実証事業の中で明らかになった課題もいくつか存在します。タブレットの操作性や情報の表示方法についての改良が求められており、特に救急隊員からは「入力欄が小さい」との声も上がっています。情報が見やすければ、さらなる効率化が期待されます。

5. 今後の展望



今回得られた知見を基に、今後はこれらのシステムを正式に導入し、本格的な運用を進める予定です。行政と民間企業が連携して、さらなる技術の向上と運用の改善へ向けた取り組みが続けられることが期待されています。横浜市のこの成果は、他の地域でも模範となる可能性があります。

加えて


今後、YOKOHAMA Hack!では、デジタル技術を活用した新たな試みが続けられます。すでに様々な企業がこのプロジェクトに参加しており、地域の課題解決に向けたアイデアが多く提案されていることは注目に値します。


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会社情報

会社名
横浜市デジタル統括本部
住所
神奈川県横浜市中区本町6-50-10
電話番号

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