着物ブランドSAIKAIがパリ・ファッション・ウィーク2024に登場
日本の着物ブランドSAIKAI(サイカイ)が、2024年春夏コレクションの一環としてGFCが主催するパリ・ファッション・ウィークに招待され、和装の魅力を世界に発信することとなりました。この招待は、日本人の着物デザイナーとして特別な意味を持ち、伝統的な技術と現代的な感覚を融合させた新たな着物を披露する絶好のチャンスです。
SAIKAIの理念と美学
SAIKAIは、フォトグラファー兼デザイナーのAYAMEと着物スタイリストのAiによって設立されました。彼らは、消費者のニーズを基にしてデザインした完全マーケットイン型のアプローチを採用しています。機械化が進む中で、できる限り職人の手を活かし、独特なデザインの着物を生み出しています。
SAIKAIの着物は、伝統的なスタイルを堅持しながらも、新しい織物やレースを取り入れた斬新なアプローチを行っています。特に注目すべきは、1920年代の図案を取り入れたモダンな振袖と、国内の職人によるレース生地を使用した婚礼衣装です。このコレクションは、古き良きものと新しきものが調和して「古いが新しい」ジャポニズムを表現しています。
AYAMEの思い
デザイナーのAYAMEは、「日本の美を世界に広めることは、職人を守る挑戦でもある」と語っています。着物はその構造上、持続可能なテキスタイルであり、古い着物は解体して再利用できるという特性があります。彼は、パリの舞台で自らの思いを伝える決意を新たにし、世界に向けて日本の着物文化の素晴らしさをアピールしています。
サステナビリティと美術性の両方を兼ね備えた着物は、他国には真似できない独自の価値を持っています。それ故に、彼は日本のものづくりの尊さを全国的、そして国際的に共有する必要があると考えています。
世界への発信
SAIKAIは、伝統着物の製作だけでなく、ビンテージ着物の修復にも取り組んでおり、着物職人の技を生かすことで、日本の伝統文化を守る努力をしています。業界の後継者不足が深刻な現状に直面している中、AYAMEはアパレル業界を目指す若い世代に着物の魅力を伝えることで、新たな人材が業界に参入し、イノベーションを促進することを切に願っています。
パリコレの詳細
次のGFCパリコレクションは、2023年9月28日にフランスのMaison des métallosにて開催されます。SAIKAIのブランドが提案する伝統と現代の融合を、ぜひ目撃してください。
私たちもオンラインでショーを実況中継する予定ですので、興味のある方は公式HPやInstagramでの配信をぜひご覧ください。
これからもSAIKAIは、時を超えた美しさを持つ着物を生み出し続け、世界中の人々に和の素晴らしさを広めていくことに力を入れていきます。