コモンズ投信による寄付の意義
コモンズ投信株式会社は、社会課題解決を目的としたプログラム「コモれび」の第3回寄付先として一般社団法人エル・システマジャパンを選定し、71万2千円の寄付を行いました。今回の寄付は、同社が運営するインパクトファンドの一環として実施され、社会的貢献の重要性が再確認される結果となりました。
インパクト投資の目的
コモンズ投信は、インパクト投資を“社会的および経済的なリターンを共に追求するもの”と定義しています。これにより、社会課題の解決と同時に収益を得ることを目指します。このような目的のもと、寄付プログラム「コモれび」が設立され、様々な非営利団体との協力を通じて、持続可能な社会への貢献を図っています。
寄付先選定のプロセス
寄付先の決定は、選定プロセスを経て行われます。まず、かんぽ生命が重視する「Well-being向上」「地域と社会の発展」「環境保護への貢献」というテーマのもと、候補団体がコモンズ投信の社内委員会で選出されます。その後、社員の推薦を受け、最終的に選考委員会において寄付先が決定されます。寄付の総額はファンド信託報酬の1%に相当し、その透明性と公平性が求められます。
エル・システマジャパンの活動
一般社団法人エル・システマジャパンは、南米ベネズエラ発の音楽教育プログラムを基に、日本で活動を展開しています。東日本大震災の影響を受けた子どもたちを対象に、音楽を通じた自信や尊厳を育む取り組みが特徴であり、福島県相馬市での活動を2012年から行っています。具体的には、子どもオーケストラやコーラスの運営、楽器の提供を通じて、音楽が持つ力を最大限に引き出そうとしています。
寄付の目的
今回行なわれた寄付は、エル・システマジャパンの活動の支援のみならず、音楽による自批の成長を促進することが目的とされています。推薦者の中には、音楽が障害の有無に関わらず参加できるものであり、全ての人がこの活動を享受すべきだとの意見が寄せられました。また、音楽活動を通じて得た経験が個々の生きる力に繋がるという希望も表明されています。
選考委員会の構成
選考委員会は外部の専門家やかんぽ生命、コモンズ投信の代表が一堂に会し、候補団体の活動内容や社会的な影響を評価する仕組みになっています。今回も盛りだくさんの意見交換が行われ、より良い寄付先が選出されました。2025年10月にはエル・システマジャパンの事務所で授賞式が行われる予定です。
今後の展望
コモンズ投信は、寄付を通じて未来への投資を実現することを目指しており、引き続き社会課題の解決に向けた取り組みを強化していく方針です。長期的な視点に基づく運用を行う同社にとって、社会的リターンを創出することは重要であり、今後も多くの団体と連携を図っていきたいと考えています。コモンズ投信は、全国から集まる投資家と共に、持続可能な未来を育むための活動を続けています。