米沢市のSDGsカンファレンスの様子をレポート
2022年11月28日、山形県米沢市にて「SDGsカンファレンス」が開催されました。この会議は、内閣府と環境省の後援のもと、地域におけるSDGsのプラットフォーム作りを議論する重要なイベントです。内容はオンラインのZoomウェビナー形式で行われ、多くの参加者が集まりました。
開会あいさつ:地域のビジョンを共有する
開会の挨拶を行った米沢市長、中川勝氏は、米沢市の地域づくりにおけるSDGsの重要性を強調し、歴史的な背景を語りました。上杉鷹山公の精神を受け継ぎ、地域の事例を発信していくことで他地域の活動への参考となることを願っていると述べました。
キーノート講演:プラットフォームづくりの秘訣
続いて、BBT大学の教授、谷中修吾氏による基調講演が行われました。彼は全国のSDGsプラットフォームの取り組みを紹介し、米沢市の事例を交えながらローカルSDGsの構想策定プロセスについて解説しました。「事業計画のように固く考えるのではなく、みんなでワクワクするビジョンを共有することが必要です」と印象深い言葉を残しました。
プラクティスTALK:食と地域への愛
次に、米沢市内のカフェ「KOMFORTA」の代表、志賀しず香氏が登壇しました。彼女は、米粉を用いたメニューを提供することにより、地域の食文化を広める努力を語りました。またSDGsプラットフォームにおける情報へのアクセスの重要性についても触れました。
地域の循環型SDGsの実践
オンラインで登場した濱田篤氏は、自身が経営するはまだ牧場からの取り組みを紹介しました。酪農、バイオガス発電、堆肥作りといった循環型システムを通じて地域に貢献する姿勢が印象的でした。
協議会TALK:立ち上げのストーリー
米沢市の政策企画課の尾崎悠樹主査は、SDGs推進協議会の設立経緯をわかりやすく説明しました。地域の取り組みが円滑に進む一方で直面した課題にも触れ、他地域への示唆を提供しました。
政策TALK:地域循環共生圏の必要性
環境省からの佐々木真二郎氏による講演では、地域循環共生圏の概念とその実現の重要性が語られました。実践的な事例を挙げつつ、地域の人々が共に集まり、事業を促進していく環境を整えることが求められています。
活発な意見交換
カンファレンスの最後に行われたクロストークでは、参加者同士が意見を交換し合う場となりました。「市役所の壁を低くする工夫」といった具体的な提案もあり、地域のプラットフォーム作りに向けた具体的なアイデアが生まれました。
参加者の声
参加者からは、事例の発表を通じて「今後も彼らを支援したい」との声や、積極的な情報交換の場が求められるとの意見が寄せられました。米沢市は今後も他地域との連携を深めながら、SDGsプラットフォームづくりを推進していく意向を示しています。
お問い合わせ
米沢市企画調整部政策企画課
メール:
[email protected]
電話:0238-22-5111(内線2702)
FAX:0238-22-0498