総合型選抜入試での対策ランキングと受験生の後悔の実態

受験の厳しさが際立つ中、じゅけラボ予備校が実施した調査により、総合型選抜入試の実態が浮き彫りとなりました。調査対象は、大学受験を経験した203人の18歳から21歳の男女です。最も大変に感じた受験対策や後悔した点について詳しく見てみましょう。

調査の背景

じゅけラボ予備校が2025年1月に実施したインターネット調査では、総合型選抜の受験対策における苦労と後悔に関する様々なデータが収集されました。その結果、受験生が直面する現実的な困難がはっきりと明らかになっています。

大変だった対策ランキング

調査結果によると、最も苦労した対策として「面接対策」が52.7%で圧倒的な首位を占めました。続いて「志望理由書や自己PRの作成」が33.0%、そして「小論文対策」が32.0%となりました。面接対策の難しさは、受験生が自分をどう表現するかが重要であることが背景にあると考えられます。面接時の緊張や予期しない質問への対応が、受験生にとって大きな壁となっています。

面接対策が一番の悩み

総合型選抜入試での対応が特に求められる面接。52.7%の受験生がこの対策に大変さを感じていました。多くの受験生は模擬面接を行ったものの、「自分をどう表現したらいいのか」がわからず、想定外の質問に対処できなかったと苦しむ声が報告されています。個性や熱意を求められる中で、自分の経験や価値観を正確に伝えることに苦労する受験生が多いのです。

志望理由書と自己PRの壁

第2位には「志望理由書や自己PRの作成」がランクインしました。これには33.0%の受験生が手こずりました。具体的には、なぜその大学や学部を選ぶのかを論理的に示すことが求められますが、「他の受験生と差別化したいけど、どう表現すればいいか悩んだ」との声が多く聞かれます。

小論文対策の悩み

さらに、32.0%が小論文対策に苦しんでおり、論理的にテーマを論じ、時間内にまとめる力が必要だと実感した受験生が多かったことがわかりました。

受験後の後悔

受験生が特に後悔した点として、再び面接対策が挙げられ、34.5%の受験生がこの項目で後悔を感じています。面接では、質問内容に対する準備不足や緊張感によって自分の考えをうまく伝えられなかったことが悔やまれると報告されました。

また、20.2%は志望理由書や自己PRの作成について後悔しており、単なる動機ではなく、個性や経験を結びつけた内容が求められるため、事前の準備が不足していたことを反省する声が続出しました。